
ミトコンドリアを働かし過ぎると、ダウンする
【続きです】
休まず働き続けるミトコンドリアによっ
て生き長らえる私たちの命。しかし、働
かせすぎれば当然調子が悪くなるんです
よ。ATPを作った時に出たゴミをミトコ
ンドリアが捨てないと大変なことになっ
ちゃう。ゴミと言ってもコレ、単なるゴ
ミではありません。実はコレ、活性酸素
。ATPを作り出すと同時にミトコンドリ
アが常に出している有害物質。

ミトコンドリアがATPを作る代わりに活性酸素というゴミを生み出す。
この活性酸素が私たちの健康に悪影響を
及ぼしているのだ。活性酸素が漏出する
と、タンパク質と脂質を傷つけてしまう
。それによって大切なミトコンドリアの
DNAが傷ついてしまう。すると突然変異
の原因になる。

ミトコンドリアのDNAが傷つくと、突然変異の原因になる。
するとカラダに何が起きるかと言うと、
例えば、筋肉であれば筋力の低下、ヒフ
であれば老化が進んでしまう。心臓なら
心筋梗塞を引き起こすリスクが高まる。

ミトコンドリアが傷つくと、ヒフの老化が加速する。
しかし、これを食い止める不思議な現象
も起きている。傷ついたミトコンドリア
に新しいミトコンドリアが融合して、元
気なミトコンドリアができるのだ。キノ
ウを失ったミトコンドリアと元気なミト
コンドリアが融合することで、キノウを
維持できると考えられる。ミトコンドリ
アは正常な機能を保つためにこうした品
質管理が行われているのだ。

傷ついたミトコンドリアと新しいミトコンドリアが融合して、元気なミトコンドリアができる
これはミトコンドリア同志の助け合い。
悪いヤツラを減らしているんじゃなくて
、少々、劣化していても活性のあるヤツ
らは全部残すという、助け合いをやって
いるんです。会社だったらホワイト。温
かいアットホームな人のつながりが劣化
したミトコンドリアをも大切にしてくれ
る。

会社員と同じように、少々劣化していても、活性のあるヤツラは全部残す。会社ならホワイト
何かこう、働けなくなりました、サヨウ
ナラではなく、チョット上手くいかない
人がいても、全員で全体でうまく乗り切
ろうというのが、ミトコンドリアのコス
トのかからないやり方。

チョット上手くいかない人がいても、全員でうまく乗り切ろうというのがミトコンドリアのやっているコストのかからないやり方。
ミトコンドリアが分裂して悪いヤツだけ
除けてしまえば、オートファジーという
機構があって、切り離された活性の落ち
たミトコンドリアを囲うような膜が現れ
、その切り離されたミトコンドリアを分
解して、再利用するのだ。

オートファジーという機構によって、切り離されて活性の落ちたミトコンドリアを囲うような膜が現れ、それを分解して再利用する。
古いモノをまとめて捨てるんじゃなくて
、使えるものは取っておいて、ホント、
ダメなものは消去しましょうネ、と言う
やり方。

使えるモノは取っておきましょうネ。ダメなものは消去しましょうネ。
まあ、80%のミトコンドリアのDNAが変
異しない限りミトコンドリアは正常に機
能が保たれるんですよ。品質管理!品質
管理!
【続く】