アクアポリン(水の穴)・細胞は自分が動く時、水を使う(上)

どこにでもある水の話です。ヒトのカラ
ダにある水の3分の2は細胞の中の水。
細胞は水で満たされているんです。細胞
核の中でDNAが動くことができるのも水
があるから。

ところで、アクアポリン(水の穴)という
言葉があって、まあ、これは細胞を操る
水の門番みたいなもの。このアクアポリ
ンを見つけたのが、アメリカの化学者ピ
ーター・アクレ博士。その発見で2003年
、ノーベル化学賞を受賞しました。

アクアポリンは水だけが通れます。

アクアポリンはどんなものかと言うと、
コレ、細胞膜に存在して、膜に組み込ま
れているタンパク質。それが水分子H2O
を選択的に通す穴を形成しているんです
まあ、アクアポリンは細胞膜に存在する
扉のようなタンパク質。細胞の中に水を
取り込んだり、水を出したりすることで
、細胞の水の量を調節しているんです。

アクアポリンは細胞膜に組み込まれているタンパク質(オガワ工房)

水分子だけが通れる小さな穴があり、そ
こを1秒間に30億の水分子が通過してい
るんですよ。アクアポリンは、ほぼどこ
にでもあって、進化の過程でもバクテリ
ア(細菌)のころからあるんです。植物の
中にもたくさんあります。地球上の生物
のほとんどにあります。

アクアポリンは水分子だけが通れる小さな穴

例えば、このアクアポリン、ケガを治す
時にも重要な働きをするらしいんですよ

       【続く】

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