2025年 2月 の投稿一覧

優れた編集者は、素材の中からヒカルものを引き出す力がある(後半)

 

吉原で夕刻になると『花魁道中』が始まる。

   【続きです】

まあ、蔦屋重三郎は人江戸時代の視覚文
化を広めた人ですよ。浮世絵・黄表紙・
狂歌絵本とか見て楽しめる本を出版しま
した。みんなが楽しいと思うものを具体
化して、工夫してプロデュースする能力
に長けた人で、面白いだけじゃなくて、
時代を越えて普遍的で魅力のあるものを
造ったんですよ。

山東京伝の黄表紙『浦島太郎に捨てられた人魚が貧乏男に釣り上げられる』

狂歌絵本

蔦重の生い立ちなんですが、7歳の時に
両親が離婚して天涯孤独の身になってし
まった。その重三郎を養子として引き取
ってくれたのは、吉原(東京の台東区に
あった幕府公認の遊郭)で、蔦屋の屋号
を持つ喜多川家。ここは客を遊女屋へ案
内する引手茶屋を営んでいました。

江戸幕府が許した管理遊郭『吉原』

吉原って、もともと江戸に幕府が開かれ
て、間もなく創設を許された管理遊郭で
それから150年程経って、大名や豪商、
江戸の名士が集う社交場になっていまし
た。

『花魁道中』の一場面・NHK大河(べらぼう)

そんな客をもてなすために、店は遊女た
ちに、読み書きや楽器の演奏、茶の湯や
和歌など高い教養を身に付けさせました
。でも遊女たちの多くは親の借金のカタ
として身売りされて来た女性たち。自由
を奪われ、過酷な労働の末、年季が明け
る前に命を落とす者も多かったらしい。

親の借金のカタとして身売りされてきた女性達

名編集者の蔦重は吉原の文化が薫る光の
部分と遊女たちに悲惨な運命を背負わせ
る影の部分を見て育ったんですよ。

      おしまい

優れた編集者は、素材の中からヒカルものを引き出す力がある(前半)

NHK大河『べらぼう』の蔦屋重三郎

NHK大河『べらぼう』は、江戸時代中期
、貸本屋から身を起こした蔦屋重三郎
(蔦重)という青年が出版と言うメディア
を駆使して江戸を面白い町にしようと奮
闘する波瀾万丈の物語だ。

喜多川歌麿の当時三美人

蔦重は江戸時代中期に絵に言葉が添えら
れた本『黄表紙』を出版。笑いとユーモ
アに満ちた絵物はマンガの元祖です。こ
の人、喜多川歌麿や東洲斎写楽を見出し
、斬新な絵をプロデュース。モデルに江
戸の町娘を起用して『会いに行けるアイ
ドルブーム』を巻き起こした。

誰もが見たことのある東洲斎写楽の浮世絵

本当の優れた編集者というのは、素材の
中に潜在的にしかないものを引き出す力
があるんです。

ホントの優れた編集者というのは、素材の中にキラリと光るものを引き出す力がある。

例えば、アマチュア時代のビートルズは
粗削りで、パワーがあって、カッコ良く
てユーモアのセンスもあって、素材が良
かった。まあ、そのまま何も無ければ、
リーゼントで革ジャンを着た、ただの歌
と演奏の上手いバンドで、その内消えて
いった存在。
でも彼らは運を持っていた。

アマチュア時代の素材だけはいいビートルズ

ある日、レコード店に、次から次へと女
の子達が『ビートルズのレコードないで
すか?』とやって来た。で、次々来るも
んだから、そのレコード店の主のブライ
アン・エプスタイン(のちのビートルズ
のマネージャー・プロデューサー)は
『何だ!?』ということで見に行ったら
、何かキラリと光るものを感じたのか、
彼らのことすっかり気に入っちゃって、
これは売れるぞ、と。そしてデビューさ
せた。

ブライアン・エプスタイン

『ビートルズのレコードないですか?』

ただし条件があって、髪はマシュマロカ
ット、スーツを着て、演奏が終わると、
1曲ごとにお辞儀をするんだぞ!と。これ
が紳士の国、英国流。

こうやって売り出したら、世の中が放っ
ておかない。なにしろ素材がいいもんだ
から、ビートルズをロンドンが気ずき、
アメリカが気ずき、世界が気ずいた。

契約は『髪はマシュマロカット』『スーツを着る』『1曲ごとにお辞儀する』

蔦重もエプスタインのように見る目があ
ったので、喜多川歌麿、東洲斎写楽など
を次々とプロデュースしていった。

でも天明の飢饉なんかで庶民の生活が苦
しくなると、お堅い江戸幕府から目の敵
にされ、ついには財産の半分を没収され
るという事態になったんですよ。

       【続く】

アパートの裏の小径が石見(いわみ)銀山街道だった

石見銀山街道、馬がやっとすれ違えるほどの狭い小径です

ワタクシ、広島の実家を時々、ネットの
衛星画像で空から見ています。先日、1
つ驚いたことがありました。今は亡き父
(小川忠志)が実家の近くに小ぶりのアパ
ートを持っておりまして、ワタクシ、少
年オガワは小さい頃、お手伝いによく連れ
ていって貰いました。

で、久しぶりにそのアパートどこだっけ
なあ?と探していたら、ありました、あ
りました。よく見ると、アパートの裏の
ショボい道に『石見銀山街道』って書い
てあるじゃないですか。

『石見銀山街道』と書いてある

『えっ?あのショボい小径が石見銀山街
道の一部なの?・・・そうなの?』

『えっ?あのショボい小径が石見銀山街道?』

と、目が点になり、ホントかどうか、
石見まで続いているかどうか、念のため
衛星画像で追って行きました。すると、
確かに石見地方まで繋がっていた。

石見銀山街道(笠岡道)・実家、府中を通る

スゲー、南蛮貿易の頃、日本の歴史によ
く出てきた石見銀山じゃ!こんな小っち
ゃい事でも、高校生の頃から関心を持っ
ていたなら、もっともっと、日本の歴史
に興味を持っていたに違いない。時代小
説の水戸黄門にも登場する。

水戸黄門の石見銀山の話(第38部・第3話)

でも、よく考えてみたら、少年オガワは
オッサンみたいにそんな古臭いことに興
味を持つはずがない。もし持ってたら、
元歴史大好き少年、磯田道史氏に近ずけ
たかもしれない。彼はお隣の岡山県で少
時代を過ごした。

山の方に向かう石見銀山街道

ところで、石見銀山って何か?っていう
と昔、昔の16世紀、鉄砲がポルトガル人
によって、種子島に伝来されたと、歴史
の教科書に書いてあります。その時たま
たま、鉄砲が伝来したと思われています
が、実はそうじゃないんです。日本に偶
然持ち込まれたと思われてきた鉄砲は日
本の銀を手に入れる為の商品。その頃日
本で一番たくさん銀が発掘されたのが石
見銀山。

スペイン人ザビエルもポルトガルに遅れて来た

ポルトガルの商人達は火薬や弾の原料の
鉛や硝石を日本に持ち込み、代わりに日
本の銀を持ち帰ったんです。まあ、これ
が南蛮貿易の始まり。

これがポルトガル人によって日本に鉄砲
が伝来した本当の理由。

金山、銀山の奪い合いを中心に戦国時代
の覇権を考えると、実はわかりやすいん
ですよ。近いうちにブログに書いてみよ
うかな。

 

 

ミクロの毛が生えたら細胞分裂が止まった

波平さんの毛

 

毛、と聞いてまず思い出すのは、
髪の毛などのよく見える毛。
でも、目に見えない毛もあるんです。

以前、BSの『ヒューマニエンス』
という番組を見ていたら、ミクロの毛
(一次せん毛)が生えたら、細胞分裂が
止まるんだよ、と誰かが言っていた。
ちょっと詳しく言うとこうだ。

細胞分裂するとき、中心体と言うんです
けどこの中心体が染色体を引っ張って
来て、そのあと分裂して
この中心体はどこに行くかというと
消えて、細胞はもう分裂しなくなった。

これが毛の根元になって毛を
生やすんです。
中心体がなくなったら毛が生えた。
つまり、細胞分裂の始まりは
中心体が分かれて染色体を引っ張ること
から始まる。

 

 

中心体が消えると毛が生える

 

実は、この中心体こそ一次せん毛の
根っこ。分裂が終わると一次せん毛が
生えて来てそれ以上の分裂を抑制する
のだ。

もし、この毛が生えて来なければ
分裂は限りなく続き、
ガン細胞になってゆく。こりゃあ、
大変だ。
毛が生えて分裂を止めなければ。

未来の教科書

で、ちょっと調べてみた。
小、中、高の教科書には細胞の模式図に
一次せん毛がまだ、載っておりません
でした。もちろん、ワタクシも昔の生物
の教科書の細胞の絵に毛が生えている
のを見たことありません。

でも、こんな大発見、
きっと未来の教科書には載ると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「熱伝導」をさつまいもを煮る授業で体験させた伝説の教師

空気の温度差が気流を生み、風になる

大正時代の話なんですけど、ある公立
学校に伝説の天才教師がいました。それ
が、旧明石女子師範学校附属小学校(現
神戸大学付属小学校)の及川平治先生。

及川平治先生

例えば、小学5年生の「熱」という単元。
フツーは教科書に基づいて金属球やアル
コールランプなどの実験器具を使って
授業を行うのですが、コノ先生、それを
大胆にアレンジ。

「今日は皆さんにサツマイモを煮てごち
そうする。食べる気にばかりならないで
、イモを煮る順序と仕方を研究せねばな
らんよ」。

『今日は熱の話だよ。』

なんと及川先生、特別な実験器具を使わ
ずに、さつまいもでこの単元の授業を行
ったのデス。

まずは生徒たちにカマドに火を起こさせ
、部屋を暖めさせる。

カマドに火を起こさせ、部屋を暖める。

「部屋の戸を開けてごらん。空気はどち
らから流れてくる?」
児童、「外から冷たい空気が入ってきた
ぁ~」。
先生は内と外の空気の温度差が気流を
生み、風を起こすのだと、自然の仕組み
を室内で再現してみせたのです。

内と外の温度差が気流を生み、風を起こす。

そしてイモが煮えてくると、子どもたち
にカマドの口を閉じさせ、火が消えるの
を確かめさせる。
燃焼には空気が必要だと、カマドを通じ
て学ばせた。

そして、「あぁ、熱い!熱い!」
「さぁ、そのおイモの熱はどこから来た
のかな?」
「う~ん、おイモの熱はお湯からきてい
て、そのお湯はナベで暖められたもの。
そうか!カマドの火から熱は伝わってき
たんだ!」
「そう、それが熱の伝導というものなん
だ」。

カマドの火から熱が伝わって来た。それが熱の伝導というものだ。

この先生、イモを煮るという体験を通し
て、風の流れや燃焼、熱伝導といった
科学の基本原理を学習できると考えたん
です。

遠い昔、ワタクシが習った先生で、例え
ば「これは鉄だ。だから重い。重いから
持ち上げにくいのだ」っていう風に教え
る教師がいましたが、多分これは教え方
が悪い。

これは鉄で持ち上げにくいね。これをヒトは重い、と言うんだよ。

及川先生ならきっと、「これは鉄で、
持ち上げにくいネ。これを人は重いって
言うんだよ」と言うはず。

人は概念に出会って言葉をつけるのだ。

『立春大吉』と書いた紙を、玄関の内側に貼った

我が家の玄関の中(うちの奥さんの自筆)

節分も終わって、暦の上で春がやって来
ました。ここから新しい1年が始まりま
す。うちの奥さんが『立春大吉』と書い
た紙を玄関の内側に貼っていた。聞くと
、立春の日に、『立春大吉』と書いた紙
を玄関の内側に貼ると、良い1年になる
と言う。友人の家でやってたらしい。
それをマネた。

鬼は家の中に入ったのに、勘違いして出て行く

縦に書いた『立春大吉』と言う字は左右
対称なので、表から見てもウラから見て
も『立春大吉』と読める。鬼が玄関に立
春大吉のお札が貼ってある家に入りまし
た。ふと振り返ると、同じように立春大
吉と書いてあるお札が目に入りました。
(ウラから見ている)『あれ?オレ、まだ
家の中に入ってなかったっけ?』と勘違
いをして、家の中から外へ出て行きまし
た。つまり、鬼はせっかく家の中に入っ
たにもかかわらず、Uターンして出て行
っちゃった。

ウラ側から透かして見ても『立春大吉』

話は戻って、『字、うまいじゃん!』と
褒めると、彼女は書道3段なので、高校
生にも教えることが出来るのよ、と言っ
ていた。

(イメージ)

ところで、その人の気持ちが運を変える
と言います。節分も過ぎたことだし、明
るく笑えばいい。笑いは運を呼び込みま
す。笑顔は奇跡を呼び込み、笑顔でいる
と運気が良くなります。暗い顔をしてい
るヤツの所には誰も近ずかないし、だい
いち一緒にいてもちっとも楽しくない。

悲しみや辛さはいつまでもベットリとそ
の人について回ります。でも、そんなも
んだと思っていれば、何時までたっても
、新しい春はやってこない。ワタクシも
心を入れ替えてニコニコしよう。

笑いは運を呼び込む

せめて、お笑い番組でも見て、ゲラゲラ
笑わせて頂こう。面白かったことを想い
出して笑うのもイイ。『笑う門には福来
たる』と言うではないか。

昔、天のお星さまになった、うち奥さん
のバアさんが言っていたスゴイ一言が忘
れられない。
『暗い女は捨てられる!』

『下顎呼吸』『息を吸って亡くなる』『息を引き取る』

下顎呼吸ってのがあります。亡くなる直
前に見られる呼吸なんですが、『何か、
おじいちゃん、言いたがってるよ。』
『きっと、こういうことを言いたかった
に違いない。』と亡くなったあと、看取
った人達は皆、ああだ、こうだと言いま
す。でも、この現象を穏やかな状態だと
言う専門家もいるんですよ。

脳内麻薬と呼ばれる物質があって、コレ
自分たちにストレスがかかった時、エン
ドロフィンが出ることが分かっているん
です。

脳内麻薬の1つ、エンドロフィンは苦しみや痛みなどを感じた時に分泌される神経伝達物質。まあ、モルヒネと同じような作用です。さらにエンドロフィンは血液中に酸素が不足した時にも分泌量が増えるんです。

まあ、マラソンで長く走り続けていると
、酸素が不足気味になって、気分が高ま
って来る『ランナーズハイ』もエンドロ
フィンが出てくるからと言われますが、
そのエンドロフィン。

酸素不足でエンドロフィンがドバッーと出る

最期の時は下顎呼吸になりますけど、そ
の時には呼吸と言ってもほとんど機能し
てない呼吸なので、その時には血液中の
酸素濃度はほとんど落ちて、脳内麻薬の
エンドロフィンが大量にドバァーと出て
来るので、穏やかな気持ちでいられるん
じゃないかと。

かくして、下顎呼吸は無呼吸になりまし
て、パクパクと、はあ・・と言って亡く
なるんですよ。『あの時、おじいちゃん
は何を言い残したかったんだろう?』と
残された人達は胸に手をあてて考える。

酸素濃度が低くなるとエンドロフィンが大量にドバァーと出る(オガワメモ)

吐いて終わりじゃなくて、吸って終わり
と仏教でよく言われます。
『吐いて生まれて、吸って終わる』『息
を引き取る』って言葉がありますが、
まさにその通り。

ワタクシも人が亡くなる直前にはエンド
ロフィンが大量にドバァーと出るのを知
らなかったので、父ちゃんが亡くなる時
苦しそうで可哀そうだなと思っていまし
た。

『あとはオレに任せてくれよ。』

看取る側が『苦しく亡くなったんだ。』
と思うんじゃなくて、この話を知ってい
れば『父ちゃんは皆が来てくれて幸せだ
ったんだ。行ってらっしゃい。あとは何
も心配せずにオレに任せてくれよ。』と
送り出したに違いありせん。

 

渡辺さんちは『鬼は~外』の豆まきをしなくてイイ

渡辺さんちは、豆まきしない

円山テニスクラブで雑談している時に、
隣のヤツが『オレの友達で変わってる
ヤツがいるんや。節分でも豆まきしない
って言うのよ。な、変やろ。そいつ、
渡辺って言うんやけどな。』と言ってた
。『知らん。』『何それ?』『怖わっ!』

豆まきしなくてイイと言われているのが
『渡辺さん』。実は、平安時代、『望月
の歌』で有名な藤原道長の頃の話で
『大江山の鬼退治』って言う伝説がある
んですよ。

渡辺綱らが酒吞童子を仕留める

どんなのかと言うと、京都福知山の大江
山を拠点とする鬼、酒吞童子(しゅてんど
うじ)が多くの鬼達を従えて都を荒らし回
っていた。そこで、道長の家臣の源頼光
(らいこう)が『頼光四天王』(渡辺綱、
坂田金時、卜部、碓井)らを連れて鬼退
治に行き、見事、酒吞童子を仕留めたっ
て言う伝説。

でも本当はネ、頼光って関白道長にいろ
んなプレゼントを贈って、冠位をチョッ
トずつ上げた軍事貴族としては有名なん
だけど、武芸で活躍したっていう記録は
どこにも残ってないんですよ。

関白・藤原道長。頼光は賄賂を贈って出世した

後に書かれた『平家物語』に、頼光のあ
る子孫が天皇を亡霊から救ったって書い
てあります。
源頼光にはどの様な武勇伝があるんだ?
って訊かれたんですが、うちの御先祖の
頼光様はプレゼント作戦で出世した、っ
ていうのでは恥ずかしい。天皇もブラン
ドに護衛してもらったという事にした方
が拍が付く。

ここはひとつ、御先祖様の源頼光は、武
芸は大した事ないけど、大した事にして
酒吞童子をやっつけたとか、土蜘蛛をや
っつけたっていう武勇伝をひとつ作って
おこう、と考えたんじゃないかな。そし
たらお互いウィン・ウィンだし。まあ、
あくまでも伝説、と歴史家の磯田さんは
言っておりました。

頼光四天王・土蜘蛛をやっつける

話は戻って、後日、酒吞童子の手下の鬼
どもが渡辺綱らに仕返しをしようとした
んだけど、返り討ちにあい、腕を切り落
とされちゃった。それ以来、鬼達は渡辺
一門を恐れるようになり、渡辺姓の子孫
にも近ずかなくなったと言われています

だから、渡辺一門には鬼が来ない。
だから、『鬼は外!』をしなくてイイ。

坂田金太郎

渡辺さん同様、坂田さんにも鬼が近ずか
ないので、豆まきをしなくてイイそうで
す。『頼光四天王』の一人、坂田金時は
幼名を『金太郎』と言って、猿とキジと
犬を連れて、鬼ヶ島に鬼退治をしたとい
う伝説がありますもんね。いや、あれは
桃太郎か!間違えました。失礼、失礼。
いずれにしても、鬼は坂田一門も苦手。

ちなみに、名字に『鬼』のつく鬼塚さん
鬼頭さん、九鬼さんなどの家は『鬼は外
!』とは言いません。言うと自分たちを
追い出してしまうので。『鬼は内!』
『鬼も内!』『福は内!』と言うらしい。

今度、患者の渡辺さんが来られた時に訊
いてみよう。『節分の日に、豆まきしま
すか?』って。

後日、勇気を出して渡辺さんに訊いてみ
た。すると、バッサリ、
『豆まきするよ!父ちゃんも、母ちゃん
も爺さんもバアさんも、昔から豆まきや
ってた!先生しないの?』
『・・・・・・・・』

訊く相手を間違えた。

(少し話を盛ってあるところがあります)

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