2025年 2月 の投稿一覧

蔦屋重三郎の関わった『吉原』のこと

江戸・吉原の『花魁』は京都・島原『太夫』の進化系?

今日は、江戸時代の『吉原』の話です。
いろんなものが参勤交代か何かで江戸に
流れて来る。で、そのメインカルチャー
を見ながら、サブカルチャーの江戸文化
をつくる。まあ、蔦屋重三郎(蔦重)は江
戸の文化の質を見事に上げたのかなあと
思う。

『参勤交代』

吉原っていうのはここは日常とかけ離れ
特別な空間。お祭りっていうのは神事だ
たり、そういったモノを持たなきゃいけ
いけど、吉原の中では、いつでもそうい
感覚に浸れることができた。まあ、誰が
仕掛けたのか、スゴイ演出or装置。

花魁道中。NHK大河『べらぼう』より

吉原の中では花魁(おいらん)が日常的に
その辺を歩いているんですよ。夕方にな
ると、清掻(すががき)と言って、三味線
の音がずっと流れているんですよ。これ
もすごい風情がある。

漢詩・楽器・歌などを嗜む格調高い高級遊女が吉原にはいる。

漢詩もやる遊女もいますので、つまり文
化のレベルがものすごく高い。幕府がつ
くった管理売春なんだけど、それが文化
になっているところが、これまたスゴイ。

夕方になると、清搔(すががき)と言って、三味線の音がずっと流れている。

田沼時代ってのは中国との関係で言って
、あの東アジア、安定しているんです。
そしてロシア、イギリスの接近と言う面
でも後の時代ほどの危機ではないんです
。ロシアも日本にやや遠慮している資料
が残っているくらいで、奇跡的なほど無
風の状態の中で、こんな文化が育ったん
です。

蔦屋重三郎の最初の仕事は、貸本屋。

新田や鉱山を開発し、幕府の財政を立て直した田沼意次

今日はNHK大河『べらぼう』の主役、名
編集長・蔦屋重三郎(蔦重)の青春時代の
話。
幕府の実権を握っていたのは、老中・田
沼意次。
で、この人、新田や鉱山を開発し、商業
を発展させることで、税収を増やし幕府
財政を立て直ししようとしました。新田
開発や鉱山開発はあまり上手くいきませ
んでしたが、田沼の元で江戸の景気は良
くなり、自由な気風が広まったんですよ

蔦重は吉原の入り口に小さな貸本屋を構えた

で、23歳になった蔦重が吉原の入り口に
小さな本屋を構えたのは、そんな時代。
本屋と言っても、客の読みたがりそうな
本を揃え、吉原の中の店や家を訪ね歩い
て貸すという仕事。それだけに蔦重は吉
原の変化を目で肌で感じることができた
んですよ。

で、このころになると、江戸の各地に岡
場所と呼ばれる幕府非公認の遊郭が出来
ていました。料金が安いため、吉原は客
をこの岡場所に取られ、吉原の景気は下
降気味。これではいけないと思い、蔦重
が思いついたのが出版というメディアを
利用する事でした。

幕府非公認の遊郭・岡場所。料金が安い為、吉原の客を取られた。

蔦重は自らが編集者となり、吉原のガイ
ドブックを製作。これが『吉原細見』。
吉原を訪れた客が必ず目にするもの。外
からはうかがい知れぬ吉原、その雰囲気
が行かなくても味わえる、と飛ぶように
売れた。

『吉原細見』は飛ぶように売れた。

さらに蔦重は遊女たちの紹介本、
『一目千本』を出版。これは遊女一人一
人を四季の花に見立て、一流の絵師に描
かせた。露骨に批判するのではなく、花
に見立てることで、彼女たちの魅力を伝
えた。まあ、江戸の風俗を書くわけです
な。

『一目千本』の鳥兜(トリカブト)・毒草

トリカブトで腹上死させる花魁

江戸の社会を書く。そうすると、地方の
読者たちにとっては、江戸のお土産とし
ても非常に面白いものになるわけです。

『吉原に行ってみてぇ~』

『吉原って、どんなところ?吉原ってそ
んなところなのかぁ!行ってみてぇ~』
みたいな。

鉄はゆっくり燃やしてくれるのです

ホタルの光は鉄を使っている

『鉄があると、ゆっくりカラダの中で燃
焼できます。』って言う話があります。
どうして?と思うわけですが。例えばガ
ソリンは燃焼します。火がバァーと出る
。あの時、急速に反応が起きています。
一番出てくるヤツは何かというと、熱。
これをカラダの中で同じように燃やして
しまえば、カラダ中、熱くなり、死んじ
ゃいます。で、実はそこに鉄があると、
電子を受け取り、燃やすための酸素に
1個ずつ順々に渡して行く。鉄は電子を
受け渡す力があるんです。で、ゆっくり
、ゆっくり進めることで、熱を出さずに
エネルギーをたくさん作るコトができる
。だから、変換効率がイイ。
ホタルの光は明るいけど冷たい。アレっ
て熱の変換効率がイイ。上手に鉄を使っ
て、熱を出さずに光だけを出している。

LED電球

LED電球ってあるじゃないですか。あれ
もあまり熱くない。昔の白熱電球って
火事になるんじゃないかと思う程、熱か
った。これをカラダに置き換えてみると
脂肪を燃やすっていうアレ、やってるこ
とは火で燃やすことに似ているんだけど
効率がいいんです。鉄を使って、ホント
に火で燃えてしまわないような形になっ
ている。

鉄があると、ゆっくり燃える

ほとんどの生物が鉄をつかっていると言
われてるんです。鳥や魚やヒトとか。
でも、クモとかダニとかサソリなんかの
鋏角類は鉄の代わりに銅を使っているん
です。そして、体内に酸素を運ぶ。

サソリなどの鋏角類の血は青い

こいつらは血が青いんです。ヘモグロビ
ンを持っていないですからねえ。
鋏角類の血は銅と何チャラと言うタンパ
ク質がくっついたもの。銅は錆びると
青くなる。

ほとんどの動物の血は赤い

ヘモグロビンは鉄にグロビンと言うタン
パク質がくっついたもの。
鉄は錆びると赤くなる。クギが錆びると
赤くなりますもんね。

クギが錆びると赤くなる

ところで、鉄って便利なので、みんな鉄
を使うんだけど、使いやすい鉄をみんな
で取り合う。すると、鉄が欠乏している
場所が生まれた時に銅を使うヤツが現わ
れた。ホントは鉄を使いたかったのに。

地球の3分の1は鉄で出来ている

生命の誕生は40億年前って言われている
けれど、鉄の誕生はそれより遥か前。
専門家によれば、地球全体の3分の1は
鉄で出来ているんだとか。

そりゃあ、まわりにゴロゴロしてる鉄を
使わない手はないよね。

 

 

トムとジェリーの最終回がステキです。

ジェリーが大人になった時、トムはもう、この世にはいませんでした。

まるやまファミリー歯科の診察券のキャ
ラクターは、「トムとジェリー」です。

まるやまファミリー歯科の診察券

誰が作ったのか知りませんが、この「ト
ムとジェリー」の最終回はとても感動的
です。ジェリーが大人になった頃、トム
はもう、この世にはいませんでした。

トムは天国に行った。

トムは自分の命の終わりがすぐ近くまで
来ているのを知った時、こっそりジェリ
ーの前から姿を消したのデス。
ジェリーの前で涙もろくなった自分を
見せたくなかったのです。

トムとのケンカは最高にスリルのあるゲームでした。

トムがいなくなったのに気付いた時、
ジェリーは悲しみはしませんでしたが、
退屈だなぁと思いました。
トムとのケンカは最高にスリルのある
ゲームでしたから。
時々、胸の奥が不思議にチクチクするの
ですが、でも、それが何なのか、ジェリ
ーにはよくわかりませんでした。

胸の奥がチクチクする。これは何だろう?

そんなある日、ジェリーの前に一匹の
ネコが現れました。
トムよりものろまで、カラダも小さい。
ジェリーは、トムの代わりにこのネコを
ケンカ相手にしようと考えました。

トムとのケンカは楽しかった。。

そこでジェリーは、ワナを仕掛けたまし
た。いつもトムにしていたように。
いつものように自分がワナにひっかかる
ふりをして、逆にそのネコをワナにかけ
てやるんだ!
でもそのネコはトムではありません。

そのネコはトムじゃありませんでした

ネコはジェリーが出てくるより早くネズ
ミの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さ
で隠れていたジェリーに襲いかかってき
ました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたよ
うに逃げたのですが、トムよりものろま
なハズのネコにすぐ追いつかれてしまい
ます。そしてカラダをガブリと噛まれて
しまいました。『ギャア!』

体をガブリと噛まれてしまいました。ギャア!

血まみれのジェリーは、薄れゆくイシキ
の中でこう思いました。
「本当はネズミがネコとケンカして勝て
はずがないんだ!」
いつもトムはジェリーに「してやられた
」ふりをしていて、わざとジェリーを
捕まえないでいてくれたことを、その時
初めて知ったのです。

トムは手加減してくれていたことに気ずいた。

つまり、トムは手加減をしてくれていた
のです。トムを失って初めて、トムの優
しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥の
チクチクの正体にも、やっと気づきまし
た。

胸の奥でチクチクしていたのはかけがえのない友を亡くした『悲しみ』でした。

それは、かげがえのない友を亡くした
『悲しみ」だったのです。
ジェリーの魂がカラダを抜けた時、空の
上には、ジェリーに向かって優しく微笑
んでいるトムがいました。

「またケンカできるね💛」
「望むところさ。今度こそ捕まえてやる
ぞ!」

それにしても、なんてステキな最終回な
んでしょう。
このストーリーを作った人に「ありがと
う」と言いたい。

 

 

関西と関東を分ける橋

『関』の西と東で関西、関東

歴史に詳しい人なら、たぶん関ヶ原の戦
いが大好き。関ヶ原は南北に険しい山地
があるため、東軍が西に攻め入るには
関ヶ原が最短ルート。関ヶ原は東西を走
る中山道と南北に走る北国街道と伊勢街
道がほぼ交差しています。西軍が関ヶ原
を突破されると、西軍の拠点、琵琶湖や
京都、大坂などに一気に攻め込まれてし
まいます。

関ヶ原付近(オガワメモ)

ところで、関ヶ原の戦いの1000年前
だから飛鳥時代、朝廷がココに不破関と
いう関所を置きました。関所の『関』で
関ヶ原。実は、昔むかし西からくる敵に
備えた防御拠点だったんです。関所がで
きて以降、この関所の西側と東側を表す
言葉が生まれました。それが『関西』
『関東』。

この関所に南北に川が流れていて、そこ
にフツーの橋がかかっています。橋を渡
る前はそこは関東、橋を渡ったら、そこ
は関西。どうもそういう事らしい。

この世とあの世を分ける『三途の川』

まるでこの世とあの世。三途の川を渡っ
ら、あっちの世界。京都の六道珍皇寺の
話が頭をよぎりました。
この寺の中にある井戸には、エン魔様が
いて、オタクは天国、アンタは地獄へ
行けや、と行き先が決められるのです。

 

金山・銀山で戦国の覇権がワカル(後半)

 

    【続きです】

一方、秀吉は大量の銀が採れる生野銀山
を領地にし、更に日本最大の石見銀山の
銀もそこの領主毛利氏に命じて上納させ
て圧倒的な経済力を持ちました。

ところが、朝鮮出兵に失敗して秀吉が亡
くなり、淀と秀頼(秀吉の子)の大坂城が
燃え、豊臣家が滅びると、天下を取った
のが家康。そして戦国の覇者になった。
そして、石見銀山、佐渡金山、生野銀山
などの鉱山を一挙に手に入れ、大金持ち
に。

戦国の覇者になった徳川家康

全国の金山・銀山・銅山を一挙に手に入れた

家康はこの金銀で貨幣を作り、徳川とい
う刻印をつけた。徳川の貨幣は全国を覆
った。西は銀、東は金という違いはあれ
ど全部、徳川の刻印が押してあるワケで
すよ。国内貨幣が保証する政府が一つと
いう状態になった。徳川の刻印が押して
あると、自分たちはこの国の人間なんだ
なあ、と皆国民は思うようになった。

徳川貨幣

でも、当時の徳川の全国支配というもの
を見てみると、旗本領とか親藩を入れた
り何だかんだしても、3分の1か、4分の1
しか徳川家は支配していないのに、全国
統治できちゃった。最初のうちは金持ち
だからできちゃった。そのあとは貨幣を
支配しているからできちゃった。
この金銀が出来た頃から、日本はフツー
の国じゃな無くなって行く。

赤色・黄色が徳川領

それにウチの国、お侍さんの国で150万
人もの地上軍がいた。これじゃあ西洋人
も、うかつにウチの国に手が出せない。
南米は地上軍がいないからアッサリ西洋
の植民地になった。

銀が代わりに西洋を吸い込むんですよ。
日本の国内に。鉄砲はやって来るわ、
キリスト教もやって来るわ、銃大国にな
るわ、天文学、数学が来るわ、銀が出た
から西洋が日本にバァーとやって来ちゃ
った。

銀が西洋の鉄砲・キリスト教・天文学・数学などをバァーと吸い込んだ

これがだいたい、高度成長期くらいまで
続くんですよ。銀の力ってスゴイね。

 

金山・銀山で戦国の覇権がワカル(前半)

島根県の石見銀山(実際はもっと西側)

先日、石見銀山の話をしたので、今日は
チョットだけ付けたし。
南蛮の資料を見ると家康って宣教師も驚
く大金持ちだったんです。これは家康が
生まれる直前、石見銀山をはじめ、各地
の銀山から大量の銀が採れたのが大きい
。戦国乱世が天下統一に向かっている時
に外国人が次々と日本にやって来る。
戦国以降の歴史の動きは金銀を見るとか
鉱山とかを見るとスゴクわかるんです。
歴史の裏にお金あり!

徳川家康(1542~1616)

三河(名古屋)の家康は甲斐(山梨)の武田
信玄と何度も戦いましたが、一度も勝て
ませんでした。信玄の無類の強さを支え
たのが金。まあ、甲州金。信玄が武功を
たてた家臣にホウビとして与えていたの
がこの金貨。

甲州金

甲斐の国に湯之奥金山、黒川金山など戦
国髄一の産出量を誇る金山があったんで
すよ。信玄はその軍資金に支えられて何
度も家康を打ち負かしました。

甲斐の国の豊かな金山を持つ武田信玄

甲斐の湯之奥金山・黒川金山(オガワ工房)

ところが、信長が南蛮貿易から調達した
鉄砲隊で甲斐の武田氏が滅亡。甲斐とそ
この金山は信長のものに。で、信長ウハ
ウハ。でも、そのわずか3か月後に明智
光秀が本能寺の変で信長を倒した。

やっと甲斐の国の金山を手に入れたのに!

本能寺の変で亡くなった織田信長

待ってましたとばかり領主となって、長
年の憧れであった甲斐の国を手に入れた
のが家康。

憧れの甲斐の国をやっと手に入れた徳川家康

ところが、明智光秀は豊臣秀吉に討たれ
、秀吉が天下を統一した。家康は秀吉と
今戦っても勝ち目はないので、取りあえ
ず秀吉が死ぬまでは辛抱しようと秀吉の
下についた。家康は秀吉に『小田原攻め
で小田原を取ったら、関東をお前にやる
。その代わり、お前の所領の三河国と甲
斐の国をオレによこせ。悪く思うなよ。
家康!』と言われ泣く泣く、金の出る所
領を手放した。

『家康よ、甲斐の金山をよこせ!』と言う秀吉

こうして、三河国と甲斐の国の金山は秀
吉のものに。家康の新たな領地、関東に
は目ぼしい金山がありませんでした。

関東に目ぼしい金山は無かった(オガワスケッチ)

『今に見ておれ!秀吉。』家康は指を握
りしめながら江戸へ赴任しました。

      【続く】

 

ドイツ製、『形が機能に従っている』

ドイツ製鳩時計。機能的に出来ている

ドイツ製に関して、ある賢者がこんなジ
ョークを言いました。
『恒久的な工業製品はドイツ人が発明し
,イギリス人が投資し、アメリカ人が製
品化し、フランス人が装飾し、イタリア
人が宣伝し、日本人が高性能化し、中国
人がコピーし,生き続けている。』と。
全てがそうゆうわけではないでしょうが
、まあ鋭い所に目をつけたジョーク。

ドイツ製かなずち。機能に従っている

なぜ、ドイツで開発される工業製品の多
くが機能的に優れているだけでなく、普
遍的なデザインをしているのか、その答
えはどうやら『形が機能に従っているか
ら』みたいです。

サカナの祖先なんかは最初の頃は球体で
、そのうち前後に口と肛門が出来て、次
に背と腹ができて、左右ができて、今の
形に落ち着いた。ヒレはあるが、シッポ
はない。耳もない。指もない。海の中で
は必要ない。『形が機能に従っている』

形が機能に従って、こういう形態になった

ドイツ製品はキノウ最優先で製品化が進
められているから、デザインに無駄がな
い。無駄な作業をすべてそぎ落として、
スピーディーかつ効率よく生産活動を行
ったら、こいうのが出来た。

クルマならポルシェ911。もう1964年に
開発されて以来、形はずっとそのまま。
『どこか御不満な点がおありですか?』
ってな感じだ。ベンツゲレンデも開発
当初の形のまま。
ドイツ製品にはこいうのがイッパイある。

ポルシェ911。開発当初からこの形。

ベンツゲレンデ。形は昔のまま。

そう言えば、コロナの時に、お世話にな
ったファイザー社のワクチン、あれ、ド
イツのベンチャー企業、ビオンテック社
が作ったものをファイザー社が、会社そ
のものを買い取ってファイザー社製のワ
クチンとして商品化しましたもんね。
(2021年9月1日のブログ『ファイザー社
あれこれ』参照)

ファイザー社の新型コロナワクチン(ドイツ製)

やはり、ドイツ人が発明して、アメリカ
人が製品化する。それを中国人がコピー
したようですが、思った通り、中国製は
あまり効き目がありませんでしたね。

ベルノニア、実は毒とクスリは表裏一体

ベルノニアの茎を食べるチンパンジー

 

ある大学の先生が言っていた話です。
毒とクスリは表裏一体だよ、ってヤツ。
まあ、似た者同士。
使い方によって毒にもなれば
クスリにもなる。睡眠薬も飲み
過ぎたら死んじゃいます。

毒のあるものがクスリになるという話が
あって、それがタンザニアの
チンパンジーが食べているベルノニア
という毒草。

『ゲボ、何、コレ?ニガッ!』
この苦いベルノニアをタンザニア
のチンパンジーたちは次々と
口に運ぶんデス。でも、何で?

実はベルノニアを食べる時期が雨季。
丁度、寄生虫の感染度の高い時期。
サルは火を使わないから生で食べる。
すると、寄生虫がお腹の中で棲息する。
サルは腹を壊す

ベルノニアの葉っぱは毒性が強くて
むやみやたらと口にすると命に
かかわる毒デス。
でも、彼らの口にしている部分は、
毒性の弱い茎の部分。ここはクスリ
になる。寄生虫を麻痺させるのだ。

興味深いはなしがあって、タンザニア
の人たちもベルノニアを下痢などを
治すクスリとして使用しています。

じゃあ、チンパンジーが食べたのを
ヒトが見たのか?ヒトがクスリとして
食べていたのをサルがマネたのか?

進化的に考えたら、やはりヒトが後
なので、ヒトがサルをマネたのだ。

 

 

 

猫は液体である

 

『液体』って、ざっくり言うと
容器に合わせて形を変えるもの。
寒いところに置かれている硬い水飴、
アレ、一見個体のように見えても
長いあいだ観察していると液体のように
流れて容器に合わせて変形するので
実は液体なんです。

物理的に液体を論じると、流動学
流体力学、粘度などのムズカシイ数式が
加わるのでキッチリした定義となると
ややこしいんですが、『容器に応じて
形を変えるのが液体である』という
わかり易い定義なら
『ネコは液体じゃないの?』
ということになる。

友人に猫好きがいて、彼によるとネコは
箱や袋、器など、スキあらば、いろんな
モノに入りたがるとか。
一見、自分の体積よりも小さなものにも
カラダを丸めてきれいにスキマなく
おさまるらしい。

まあ、ネコは個体ですが、
液体でもあるということか。

『猫は液体か?』と論じてイグ・
ノーベル物理学賞を受賞したフランスの
ある研究者。彼、授賞式のスピーチで
いろんな容器にすっぽり納まるネコの
写真を見せて、『写真を見る限りでは
ネコは液体の定義に一致しています。』
と言って場内を笑わせたとか。
ネコは個体なんですけどね。

こういう話題、何かイイねえ。
ホッとします。

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