将棋コンピューターのポナンザも最初は弱かった。

昔、今は亡き父親に将棋を教えてもらっ
た時、取った駒を自分のものにして再び
使えるなんて、聞いたことがないすごい
ゲームだなと思いました。まあ、家康が
戦いに敗れて君主を失った家臣たちを
『良かったら、オレに仕えてみない?
悪いようにしないからさ。』と、皆んな
を取り入れた様な感じ。

家康は敵の敗れた家臣を取り込んだ。

で、今でも「これをやっている人たちの
頭の中ってどうなってるんだろう」と
時々思う。頭の中に宇宙が入ってるんじ
ゃないかな。

将棋民の頭の中には宇宙が展開している?

将棋ロボット・ポナンザというのがあり
ます。ある将棋部の大学生が作りました
。確か東大生の山本一成君だったかな?
東大は学生将棋王座決定戦で56回中、
22回優勝した将棋の名門中の名門。

将棋AIのポナンザを開発した山本一成君

開発当初のポナンザは、とても弱かった
。コンピューターは頭が固いのですが、
言われたことはちゃんとやるイイ子。
そのうち自分自身で知識を獲得していく
「機械学習」を教えると、ちゃんと自分
で学習するようになった。

開発当初のポナンザは弱かった

キカイって、まぁ、人間の行動の一部を
マネできるので、「これは歯ブラシであ
る」というラベルを付けてやると、それ
をきちんと学習します。

その大学生、将棋プログラムを最初は
プロ棋士の一手ごとを記載したスコアの
ようなものから勉強させた。
指した理由はわからないけど、「プロが
指したのだからきっと最善手に違いない。
だから学習しなさい」という方法。
これが始まり。

ポナンザにプロ棋士のプログラムを勉強させた

その学生は、ポナンザにどうやって学習
したらいいのかプログラムにして教えた
だけでした。ポナンザはやがて、人間で
は物理学的には指せないほどの試合をこ
なしました。これは、圧倒的な経験値。
いわばデータの暴力。

ポナンザはヒトにはこなせない無限の試合をやらせた。これはデータの暴力。

コンピューターは一手を0.1秒で指すこと
もできるし、一試合、0.1秒で指すことも
できます。そして、一気にトッププロの
レベルを追いつき、追い抜きました。
強いのは十分わかった。
あとは人のサポートにまわってくれ!

AIが強いのは良くわかった。人間のサポートにまわってくれ!と。今では、無人運転のEVに山本君は取り組む。

ところで、将棋が強くなるかどうかは、
負けることの受け止め方次第です。
あの羽生さんでさえ、公式戦で3割は負
けます。強くなったということは、たく
さん負けて来たということ。

あの羽生さんでさえ、3割は負ける。

これを勉強に例えれば、模擬テスト、中
間・期末テストをたくさん受けて、間違
ったところをやりっぱなしで逃げるんじ
ゃなくて、「わからないところがわかっ
た。本番でなくてよかった」と、何度も
理解できるまで繰り返すことです。

穴の空いたバケツの穴を塞ぐと水は溜まります

まぁ、穴のあいたバケツにいくら水を
入れても、ふさがない限り水は溜まりま
せんからねぇ。

 

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