学生将棋王座決定戦2024~北大の場合(後半)

 

 

         【続きです】

さて、2日目を終えて、早稲田と東大が
全勝。それを、1敗の立命館が追いかけ
る展開。3日目。結果は東大が早稲田に
敗れ、立命館が早稲田を圧倒し、立命館
が逆転優勝を飾ったのでした。層の厚さ
を見せつけた横綱試合でした。立命館大
学の皆さん、おめでとうございます。

ある大学の学生王座戦オーダー表

さて、優勝争い同様、最下位争いも熾
烈。昨年の最下位はワタクシの地元、
北大でした。

九大VS北大の伝統の一戦。北大が敗北した。

今年は九大と山形大、北大が最終局
(9戦目)まで読めない大混戦。8戦目まで
に山形大が九大に勝ち、九大は北大に勝
った。北大は8戦目まで未だ勝利があり
ません。9戦目に、北大が山形大に負け
れば、2年連続最下位決定。もしも北大
が山形大に勝ち、九大が金沢大に敗れれ
ば、九大・山形大・北大が1勝ずつで並
び、あとは個人の勝ち数の合計に持ち込
める。まだまだ希望はある。実況中継に
各大学、熱が入る。

箱根駅伝でタスキを渡したのが誇れるように王座戦はこの場に立ち、闘い抜いたことが誇りなのだ。

第9戦。結果は、九大は金沢大に1ー6
負け、北大が山形大に4-3勝ち。北大に
とっては願ってもない状況。
この結果、九大、山形大、北大が勝ち点
1の三つ巴状態になった。あとは勝ち数
で順位が決まる。

山形大VS北大。4‐3で北大が勝ち切る。

山形大・北大・九大が勝ち数それぞれ
25,15,13で、ここに山形大の
8位、北大の9位、九大の10位(最下位)
が決まったのでした。ウチのチビスケも
今大会、初めて参加させてもらい、3回
も勝てて、北大の最下位脱出に何とか貢
献できて、ホントに良かった。

最終順位は①立命館②早稲田③東大④京大⑤名古屋大⑥金沢大⑦山口大⑧山形大⑨北大⑩九大

10大学の皆さん、勝っても負けても、王
座戦の全9局を闘い抜いたことは誇りな
んですよ。箱根駅伝でランナーがタスキ
を繋いだのをを誇りにするのと同じよう
なもの。この時期にこの場所に立てると
いう事だけでも、選ばれし者だけが味わ
える、いわば特権、一生もの。価値があ
るんですよ。お金では買えません。爺さ
んになっても一生語れます。ほら、箱根
を走った元選手だった爺さん達、熱く語
ってるでしょ。大学の4年間というのは、
短いけど濃いんですよ。皆さん、お疲れ
様でした。

北大の9位が決まった。

それにしても、北大が最後の最後に第4
コーナーで九大を追い抜いたのはお見事
でした。一人一人の粘り抜いて勝ち取っ
た1勝1勝がボディブローのように効いた
のでしょう。
北大将棋部の皆さん、OBの皆さん、父
兄の皆さん、おめでとうございます。
打ち上げのビールが、さぞかし美味いか
ったでしょうね!

もう1つの闘いがあります。北大VS九大
の端っこの因縁対決は、今年で26回目。
今回で九大が勝ち星を1つ加え、九大
の15勝。北大の11勝。北大は九大にどう
も分が悪い。
九大の皆さん、今年は残念な結果ではあ
りましたけど、来年は北大と共に1つで
も2つでも上位の大学を食っていきたい
ですね。

九州大学将棋部の駒

今年もクリスマスシーズン、学生将棋王
座決定戦を楽しませて頂きました。年明
けの箱根駅伝も面白いけど、年末の学生
将棋王座決定戦もそれに負けず劣らず面
白いなあ。

      おしまい

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