受験生なら誰もが知っているであろう、
「大学への数学」。
懐かしい。
まだあったのか。
同誌での名物企画「学力コンテスト」
(通称学コン)の参加答案には、数学
好きの高校生から熱い答案が寄せられて
くる。小さな事務所、東京出版へ。
この学コン、毎月の雑誌に数学の難問を
5問?出題し、読者はその答案用紙を
切り取り、添削料を添えて郵送する。
すると編集部はそれを添削して送り返す。
まさに、頭脳レスリング。
翌々月の雑誌にはモハン解答と一緒に、
成績優秀者の名前が高校名・志望大学名
とともに掲載される。
問題のハンイは高校課程までですが、
レベルは難関大学の入試問題の難問クラ
スを想定してアル。
解答時間は時間無制限の1本勝負。
当時ワタクシは、ほとんどの問題の解答
を最後までたどり着くことができません
でした。(でも「日々の演習」や「新数
学演習」はちゃんとやったんよ。)
デキル人にとっては、この学コン、知性
を刺激するパズルのようなものらしい。
人には努力で越えられない壁、生まれ持
っての能力の差があるのだと、この時つ
くづく思い知らされました。
才能に差がありすぎたら、シットを通り
越して憧れの対象となる。
特に男っていう生き物は。
そして、「考えることって楽しいなぁ」
と思う人たちが世の中にはゴマンといる
ということも、その時知りました。
考える「研究」って基礎の入り口を作っ
てやれば、あとは後続の誰かがやってく
れる。
それがパイオニアの立つ位置。
ただし、研究によっては誰にも振り向か
れないでホコリをかぶって忘れ去られて
しまうものもあるケドね・・・。
高校生諸君!
こういうので全国の高校生たちと切磋琢
磨するのもステキな青春だと思う。
「自分の持つ道具だけでとことんまで
考えるクセをつくる。そして気がついた
らいろんな武器を持たされとるんよ。」
ワタクシの熱き青春時代を想い出したも
んで、つい肩に力が入って広島弁になっ
てしまった。