忘れてしまう記憶・覚えている記憶(前半)

記憶は星座を形作る線のようなもの。

記憶にはすぐに忘れてしまう記憶とずっ
と覚えている記憶があります。その差は
どこにあるか。実は星座を形ずくる線の
太さなんです。太ければ、ずっと覚えて
いる記憶になり、細ければ、あいまいな
記憶になります。

例えば、焼肉パーティーでは点と点が星座のように繋がる。

じゃあ、せんの太さはどうやって決まる
のか?

重要なのはタンパク質と神経細胞との関
わり。神経細胞は長い軸索を伸ばして、
隣の神経細胞に情報を伝えていま。この
接合部分、情報の送り手側と受け取り側
のセットをシナプスと言うんですが、こ
のルートを通して繰り返し情報が伝わる
んです。

シナプスを通して情報が伝わる

受け取り方のシナプスが大きい状態が続
けば、記憶はその分、鮮明になるのだ。
つまり、ネットワークの線が太くなる。
シナプスの小さい状態が続けば、ネット
ワークの線が細くなるので思い出せない

受け取り方のシナプスが大きくなれば、ネットの線が太くなる。

で、最近の研究では、積極的に記憶を消
す仕組みがあることがわかってきた。脳
の免疫細胞の1つ、ミクログリア細胞って
のがあって、これがシナプスを食べてし
まうと言うんです。

ミクログリア細胞がシナプスを食べると記憶が消える。

ミクログリア細胞は細胞や異物を食べて
排除するメカニズム。キノウしないシナ
プスを食べて情報を通らないようにする
働きがあるんですよ。

                            【続く】

 

ブログ一覧