理論上、ガン細胞だけをピンポイントで
壊し、正常な細胞を傷つけない光免疫療
法があります。『第5のガンの治療法』
コレ、標的のガン細胞に微小なダイナマ
イトを仕掛けて、あとはスイッチを押し
て爆破する。ただ、それだけ。極めてシ
ンプル。
ガンの治療法では、標準療法と呼ばれる
『外科療法』『放射線治療』『化学療法
』そして、この前ノーベル賞を取った、
本庶佑先生のオプジーボで有名な
『ガン免疫療法』などがあります。
で、この『光免疫療法』が5番目のガン
治療法と言うわけです。
まあ、化学や医学の発見には偶然がつき
もの。ニュートンの重力の法則も、偶然
リンゴが木から落ちるのを見て、コレ、
『地球が引っ張ってんじゃねえ?』と
気ずいた。
コペルニクスの地動説もそう。望遠鏡で
太陽や月、惑星などを観察していたら、
みんな自転していて、ひょっとして地球
も自転してるんじゃねえ?と言うものだ
し、
ジェンナーのワクチン発見だって、牛痘
にかかった人間は、その後、天然痘にか
からないと言う農民の言い伝えを天然痘
の予防に使えないかと研究したら、でき
たワケだし、そう考えると意外とみな
シンプル。
この「光免疫療法」の発見もやはり偶然
。もともと、治療法を研究していたわけ
じゃなくて、ガン細胞の表面にくっつく
物質を使って、細胞だけを『光らせる』
研究をしていたら、あまりよく光らずに
ガン細胞が壊れちゃった。光らせるのが
目的なら、確かに実験は失敗。でも、こ
の光、ガン細胞に効いた。まあ、硬貨に
は裏表があり、表は使えないけど、裏が
使えた。
どうやら、光らせる薬を作っていたら、
その副作用の方が、他の病気の治療に役
に立ったというコトのようです。