今日は再生のお話です。
チョット専門性が高いです。
ワタクシたちが腕に傷を負ったら
『かさぶた』ができます。これは
傷口を塞ぐために血液を固めたモノ。
数日すれば傷痕は無くなったように
見えますが、実は表皮だけが元に戻る
だけで、その下にある真皮は
傷口が残ったままなんです。
だから、再生とは言っても不完全。
修復とでも言いましょうか。
その一方で傷を負っても完全に再生
できる生物もいます。有名なのが
水辺に住んでいるイモリ。
前足が切れても再生します。
生物って受精卵から徐々に成長して
いくと、カラダのどんな組織にでも
変わることのできる『多能性幹細胞』を
作ります。その後、『組織性幹細胞』に
なる。
イモリが再生に使っているのが、この
組織性幹細胞。前足を失った時、
この組織性幹細胞を新たに作り出して
必要な血管や、ヒフ、骨を作ってイク。
イモリは足を切断してしまうとヒトの
ように『かさぶた』を作らないで、
ヒフを伸ばして傷口を塞ぎます。
その時、『背側のヒフと腹側のヒフが
閉じて交わることが再生開始の
シグナル』なんです。
背と腹の2つの交わった部分は血管や
ヒフ、骨などを作り出す新たな幹細胞が
たくさん生まれるってワケです。
ヒトは『かさぶた』を作るから
再生出来ないんです。
(長くなったので、今日はおしまい。
後半はもっとわかりやすいデス。)
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