乳の成分なんですが、実はお母さん
の血の中の成分から作られています。
お母さんの血の中にある栄養分とか水分
がオッパイの方へ行って、小葉という所
で分泌されて、乳管を作って赤ちゃんの
口に入るという流れになります。
オッパイが白く見えるのは、どこかで赤
く見える赤血球が抜かれて分泌される。
まあ、ザックリ言うと、赤血球抜きの血
液がオッパイであると。
オッパイの主な成分は水、脂質、タンパ
ク質、糖質。
オッパイで赤ちゃんを育てるのは、ホ乳
類の共通する特徴で、乳は乳でも種に
よって大きく異なるんです。
ホッキョクグマに、同じ北極圏などの寒
い地域に暮らすからいいだろうと言って
アザラシの乳をのませたヒトがいるんで
す。するとこのホッキョクグマ、下痢を
繰り返した。成分を調整したら下痢しな
くなった。
そう言えば、ワタクシの母ちゃん、牛乳
が苦手で、飲むと下痢すると言ってた。
アザラシのミルクは寒さから身を守る為
に分厚い皮下脂肪が必要。だから、脂質
が多いんです。まあ、ドロドロ乳。
反対に水が少なく、乾燥しがちなサバン
ナで暮らすシマウマのミルクは90%く
らいが水。まあサラサラ乳。
乳を見れば、生き物がどういう生活を
しているかがワカルんです。
で、一番興味のあるヒトのオッパイの特
徴は何かと言うと、糖質が多いってコト
。糖質の中でも20%がミルクオリゴ糖と
言って、脳の発達に必要な糖が含まれて
いるんです。このお陰で赤ちゃんは出生
から約1年間で脳を一気に2倍以上の大き
さに成長させることがデキル。
じゃあ、ブタにヒトのオッパイを与えた
らどうなる?って言う実験をした人がい
て、与えてみたら、ブタの海馬や脳梁の
面積が拡大してたんデス。
ブタでもヒトのオッパイを与えれば、
もっと頭脳明晰なブタが誕生する可能性
があるということだ。
オッパイの力ってスゴイ!