2024年 6月 の投稿一覧

映画『ポセイドン・アドベンチャー』を観て思った

ニューヨークからギリシャに向かってい
た豪華客船ポセイドン号。大晦日の夜、
パーティーで賑わうポセイドン号を海底
地震によって突然発生した大津波が襲っ
た。一瞬のうちに豪華客船は転覆。生き
延びた人々は生存を賭けて天地が逆転し
た船から脱出に挑むというストーリー。
『タイタニック』よりも随分前のパニッ
ク映画。

大晦日、パーティーを楽しんでいた

『転覆して上下逆さまになった船の中で
のサバイバル』。このアイデアを当時考
えた原作はスゴイと思った。そして、登
場人物は1400人もいた乗客が10人に絞
られる。最終的に救助されたのは6名。
主人公が死んでしまうっていう作品は何
度観てもつらいですね。

自分を犠牲にして他の人を助けようとす
る姿。スコット牧師がバブルのハンドル
から手を離して火の中に落ちて命を落と
すシーンに思わず、『えっ⁉』となってし
まった。脱出劇だけあって一難去ってま
た一難の展開に手に汗握るけど、まあ最
後には助かるんだよねと、どこか楽観視
していました。しかし安心感を吹き飛ば
すような展開。脱出メンバーが一人、ま
た一人と欠けていく展開。

昔、子供の頃テレビで観たことがあって
翌日はクラスの野郎達がこの話で持ち
切りでした。それくらい衝撃でした。救
助されると信じてそこに残るか、それと
もわずかな望みを信じて進むか、究極の
選択を迫られる。まあ、留まって死ぬよ
りは何かを選択して死んだ方がマシと、
突破口を自分達でこじ開ける展開。選択
を誤ったら即死。誰について行けばいい
か。地位の高い人についていくべきか?
それとも運のいい人についていく方を選
ぶか?ワタクシだったら運のイイ人につ
いて行くのですが・・・。

リーダーがハンドルから手を離し、火の中に落ちる

頼りがいのあるリーダーと、何かと反発
するサブリーダー。パニックになった集
団には必ず勇敢なリーダーがが現れる。
もちろん反目する人物が現れるのも鉄板
パターン。

リーダー(左)とサブリーダー(真ん中)

神にして対してリーダーがこう言う。
『あなたはどこまで我々を苦しめるのか
⁉あなたなどには頼らないので、その代
わり邪魔をしないでくれ!まだ足りない
のなら、私の命を奪え!神は頼るべき存
在ではない!』リーダーが命を落とし、
あとを任されたサブリーダーが孤立奮闘
する。

神、キリスト

映画の中に芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を
参考にしたのかと言いたくなるような烏
合の衆のエピソートがあった。
助かるためにクリスマスツリーに登らな
かった人達の描写。でも、ツリーに登っ
た人達だけが助かった。これがなかなか
の地獄絵図と『蜘蛛の糸』のようだった。

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』

これは迷路ゲーム。1400人が迷路に入り
みんな1回しか選択できない。行き止ま
りになったらおしまい。退場。そして
最後は10人にまで絞られ、リーダーも
脱落。残ったのは女、子供、老人など
6人だけ。そして迷路を抜け出した。

1400人中迷路から脱出できたのは6人

転覆した船底に救助隊がガスバーナーで穴を空け、たった6人だけ助かった。

これ何かと思ったら、戦争のことじゃな
いか。若者たちが戦死し、残されたのが
女・子供・老人だけ。社会の多くのギセ
イの上に今の社会がある。

ポセイドン・アドベンチャーは戦争の比喩か?

神に頼るのではなく、自分で考えた正し
いと思う道を切り開け、というテーマな
のかなあと思いました。

21世紀戦争、最後は歩兵?関ケ原と一緒⁉

ロシア・ウクライナ戦争

自衛隊の幹部の人が言ってたんだけど、
『最後は歩兵ですよね』って。
ロシアって戦闘機持ってるし、電子船、
宇宙船、いろんなもの使えて、21世紀
の戦争どうなの?っていう時に、先の
大戦のような泥沼の、沼とか雪とかに
まみれて撃ちまくったりとか、あんな
のは過去の戦争だった。

電子船

電磁波とかそういうわけのわからない
宇宙空間、ネット空間とかすべてのシ
ステムがダウンして何も出来ないとか
、何かそういう次世代の新しい戦闘に
なると思いきや、やってるのは先の大
戦と一緒だった。

ネット空間

塹壕掘って撃つとか、大砲撃つみたいな
、もうこれ、70,80年前とほぼ同じこと
をやっている。日本でも戦国時代、穴掘
ってた。

新世代の戦争も塹壕を掘っていた

戦闘機あります、精密爆撃できますって
言ったって、それは戦闘始める前の露払
いだけで、第1次世界大戦、なんなら
関ケ原とたいして変わらない。関ケ原は
鉄砲とかありましたからねえ。

関ケ原の戦い

構造的には昔と一緒だよねって、やっぱ
り戦争は歩兵だよねって。自衛隊の幹部
の人も想像していなかったんですって。
ロシア軍がウクライナ軍のこんな戦い方
に絡め取られてんのかって。

歩兵のウクライナ軍

確かに将棋だってそうです。飛車だけじ
ゃダメ。桂馬だけでもダメなんですよ。
やっぱ、歩ですよ、歩。成金ですから
ね。

将棋で大切なのは『歩』

『ブーツ・オン・ザ・グランド』,と
いう、地面に足を付けて戦うというやり
方、やはりこれが戦争なんですかねえ。

『マウントを取るヒト』には気をつけましょう

威圧的な態度で相手に認めさせる

『マウントを取る』っていう言葉があり
ます。コレは相手よりも自分の方がポジ
ションや社会的地位が上であることを
威圧的な言動などによって相手に認め
させることなのですが、歴史の中で探し
たら、いた、いた、いました。水戸藩の
水戸斉昭公。

この人、幕末、幕府で海防を担当してい
ました。先祖には『大日本史』の編纂を
した水戸光圀(水戸黄門)がいるんですが
・・・。まあ、NHK大河ドラマ『篤姫』
では江守徹さんが演じていましたが。

水戸斉昭役(江守徹)、NHK大河『篤姫』より

この斉昭さん、将軍になりたくてしょう
がないんだけど、自分は水戸家の生まれ
だからなれない。だから、どうにかして
認められたいんです。承認欲求があるん
で、海防のことは自分がいちばん良く知
っていると。だからオレの意見を聞いて
くれ、言うことを聞かせたいってのが強
いんです。

  水戸光圀(黄門)、実は徳川家康の孫

まあ、これはどの会社にも、どこの役所
にもいるんですけど、人の不安に付け込
む『マウントを取り』というものを会議
で発言するヤツが必ずいて、例えば、
『そんなことをしたら、監督庁が黙って
いない!』とか『そんなことをしたら、
新しい顧客が逃げるぞ!』とか、そうい
うメンバーの不安に訴えることを、さも
賢い自分が提案してあげたというような
ことをしてみせる。

結果どうこうじゃないんです。夢やチャ
レンジなんかどうでもいいんです。ネガ
ティブなことを言って、自分のご意見番
としての地位を固める。

どの会社にも『マウントを取る』ヤツがいる

こういうズルいヤツが多いんですよ。
だいたい、こういう人達って決まって声
が大きい。気をつけましょう、皆さん!

暴言を吐く旅客に『桃太郎』の話を質問してみたら・・・

あるフランス航空機の中で起った話です
。ホントの話かどうかわかりません。
記憶も曖昧なので、チョット盛ってみま
した。
昔話って元々口コミの伝承なので、どん
だけ尾ひれはひれが付いたかワカッタも
んじゃありません。こうやって話が膨ら
んで行くんだろうなと思いました。
では始めます。GО!

アジア系の男が暴言を吐く

日本人と名乗るあるアジア系の男性が、
飛行機の中で旅客や客室乗務員に何やら
暴言を吐いていました。
みんな困っています。すると、ある勇敢
な客が立ち上がり、こう言いました。

勇敢な男性客がアジア系の男に質問した

『あなた、ホントに日本人ですか?』
『ああ、そうだとも!文句あっか?』
その勇敢な客はこう切り出しました。
『日本には桃太郎という昔話があります
。あなた、桃太郎と一緒に鬼ヶ島に行っ
た勇敢な動物2匹は何か知ってますか?』
『ウマとネコだよ。それがどうした!』

答えはサルとキジと犬

勇敢な男は再びチョット考えて、
『浦島太郎のお話です。彼は何に乗って
竜宮城に行きましたか?』
『ワニだよ。ワニに決まってんだろ!』

その勇敢な男性はニヤッとして、
『あなたは日本人じゃありませんね!
日本人ならみんな桃太郎と浦島太郎の話
は知ってますよ。最初の答えはサルと
キジ、後の答えは海ガメです。日本人な
ら誰もが小さい頃からそのお話を聞いて
育つのです。それも、いい子に。』

それを聞いていた旅客と客室乗務員達は
割れんばかりの大拍手。その男はバツ悪
そうに、すっかりおとなしくなってしま
いましたとさ。
よかった、ヨカッタ。

 

 

「安心・信用・慕われる」


           昔のエライ人(孔子)

 

歯医者を長くやっていると、患者さんに
どういうふうに向き合えばいいか、考え
ることがあります。

患者さんは、チビッコからお年寄りまで
幅広い。

そんな時、目からウロコが落ちるような
一文を目にしました。

それは、孔子が弟子に語ったある言葉。

そのありがたいおコトバとは、
「年寄りを安心させて、同胞から信用さ
れて、そして若い子どもたちからは慕わ
れる。」

昔のエライ人は、ええこと言うもんデス。

「一生ケンメイであってはならず、一生ケンメイでなければならない」

 

口腔外科手術

 

学生の頃、口腔外科手術のオペで手術に
立ち会ったことがあります。

学生実習では、手術着を身に着けて、最
初から最後まで後ろでじっと観察します。

カルテを読んで今日に至るまでの経過、
診断、オペに使用する術前の麻酔薬剤、
器具、術式、術後の麻酔の覚せいなどを
レポートにまとめて提出します。

こういうオペは重症なので、全身麻酔が
ほとんどです。

ところが、簡単なオペだと局所麻酔で
行います。

意識はありますので、たまに患者さんが
不機嫌になることがありました。
何か怒っている。

「医者がムダ話をしている」とか、
「冗談を言って笑っている」って、
真面目な患者さんほど不機嫌になる。

でも、そのくらいの余裕がないと危ない
ということです。

たぶんそこが一番、オペする側と患者さ
んの考えがズレてるところじゃないかな。

歯科でもそうだから、医科の8時間位の
オペじゃあ、ドクターの方も真面目一本
じゃあ、もちません。

もしそういうopeを真面目一本でやると、
どこかでチョイミスをします。

実はオペの失敗って、思わぬところに穴
があって、一番基本的なことに気がつか
ない。

まぁ、人ってのは一生ケンメイになりゃ
あいいってもんじゃありません。

何回もやった方ならわかると思いますが
、一生ケンメイになっている時に何かが
ポカッと落ちる。

真面目でいいと思っておられる方はおそ
らく、人間に対する信頼が非常に強いの
か、真面目ならちゃんとうまくいくハズ
だと考える。

ある耳鼻科の先生が短いエッセーを書い
ておられて、そこに「慣れてはならず、
慣れねばならぬ」と書いてあった。

オペに言い換えれば、「一生ケンメイで
あってはならず、一生懸命でなければな
ならない」ということか。

医者が気を抜くからうまくいかないとい
う風に考える方もいますが、逆にそのく
らいリラックスして余裕がないとうまく
いかないという面もあるんです。

 

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