経済制裁でロシアの飛行機、ボロボロ(後半)

 

   【続きです】

何かクルマだったらブレーキが効いて、
アクセルが機能して、エンジンが動いた
ら、とりあえず何とかなる。
ヒコーキって非常に繊細なので、もう整
備って0,01ミリ単位。そこまでピッタ
リ計測して金属疲労があったり、クラッ
クが入ったりするのをX線で検査して、
交換、交換って言いながら完璧な状態で
飛ばすワケですよ。

金属疲労・クラックをX線で検査する

定期検査ってのはエンジンだって、全部
分解して、1個1個の部品まで分解してそ
れを全部チェックする。で、大きい部品
で何時間以上飛んだら、全部交換という
部品もあるんですよ。ヒコーキの部品は
クルマの比じゃあないんです。コレ、輸
入出来ないとなると結構キツイ。

エンジンのタービンの破損が見つかる

ロシアはリース機のリース会社アエロフ
ロート航空とか持ってたわけですが、経
済制裁受けた時、『返さねーよ!』って
パクったんですよ。今どうなってるか?
整備不能、部品調達不足、ついには部品
切れ。だから共食い用に1機潰す。
そのようにして、ロシアでは1機1機飛ぶ
ヒコーキが無くなって来る。

ロシアのリース会社アエロフロート航空

軍用機でも同じようなトラブルが起きて
るんじゃないかな?

ああ、恐ロシア。

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