【続きです】
ヘビのカラダはヒモのように見えて、
どちらにでも曲がるようですが、実は
横方向にしか動かさないんです。ビルマ
ニシキヘビは椎骨を270個くらい持って
いますが、上下に曲げることも『ねじれ
る』ことも出来ません。
4本足のチーターは地上最速のホ乳類。
時速100キロ以上のスピードが出ます。
これは背骨の上下運動でそのスピードを
補っています。4本足のチータの背骨の動
きは縦と横。
そして、4本足が2本足になったヒトは
さらに進化して『ひねり』を加えた。
ワレワレのカラダは魚の時代に獲得した
ものから、両生類、ハ虫そしてホ乳類、
サル、ヒトといろんな時代のものを生活
に合わせて変えて来た。
もともと横ってのはサカナが泳ぐ時に
カラダをふっていた。その状態で上陸
したのが両生類。サンショウウオなんか
短い手足で左右に動いて歩く。ワニもそ
れを受け継いだ。
ホ乳類になると、肘と膝がカラダの下に
はいって来る。そうすると横じゃなくて
縦方向(上下)に動いて進むんです。
例えばチーターがそうです。
そうすると、手足の運動によって背骨も
変化する。
ヒトは2本足になって両腕がフリーにな
ったから横と縦(上下)の動きにねじり
を入れた。まあ、2足歩行が『ひねり』
を生んだんですよ。