敵だと思っていたウイルスが、地球に侵略してきた火星人をやっつけてくれた。

H.G.ウェルズの「宇宙戦争」

 

200年くらい前のイギリスに、H.G.ウェ
ルズというSF小説家がいました。

彼の小説の中に、「宇宙戦争」という、
まぁ、火星人が地球を侵略するという話
があります。

その小説の中でウェルズは、集団免疫に
ついての知見をいち早く取り入れていた
ことに、ワタクシ驚きました。

そういえば、同じイギリスでちょうど
250年くらい前にエドワード・ジェンナ
ーという若い医者が天然痘のワクチンを
発見しており、きっとH.G.ウェルズは
それをネタにして話を作ったのだと思う。

小説の内容は、地球侵略を試みた火星人
が、圧倒的な兵器で世界中を壊滅状態に
する。

たった2日ほどで世界中の各地は破壊さ
れ、人々は電磁波光線みたいなモノで
一瞬に焼き尽くされ、捕らえられた人々
は変な植物に生血を吸い取られた。

地球人がもうなす術がナイとあきらめか
けた時に、なぜか火星人は突然死滅し始
めたのでした。

で、何が何だかわからないけど、とにか
く地球上の皆さん、大喜びしたという話。

まぁ、「勝ちに不思議な勝ちあり」とは
このコトです。

ワレワレ人類は、地球のカンキョウに
順応するために多くのギセイを払いなが
らも、長い年月をかけて菌やウイルスに
対して抵抗力・免疫力をつけてきました。

しかし、地球への侵略を試みた火星人た
ちは、病原体・ウイルスに対する集団免
疫を持っていなかったため、地球上にあ
る菌やウイルスから感染し、絶滅してし
まった。

つまり、今まで敵だとばかり思っていた
ウイルスが実は火星人をやっつけてくれ
たのデス。

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