文系と理系と教養学部

夢と希望に満ちた大学生活

知人で、いつも数学のことを考えている
のか、「何日間旅行に行くの?」と訊く
と「log24日だ!」と答えるヤツがいま
した。
素直に「4日だ!」と言えばいいのに!
まったく、数学オタクなんだから。
ところで高校生って、上級生になれば理
系と文系に分かれます。

高校生は上級生になれば、文系理系に分かれる

じゃあその違いは何かというと、大まか
に言えばまぁ、理系ってのは人間以外の
ものを扱って、文系は人間のことを扱う。
理系はある程度専門化しても大丈夫だっ
てこと。
だから、数学について研究する人は知人
のように数学のことだけを考えていれば
いい。

理系人間・数学オタク

でも文系の場合、これができません。
だって、法律って政治や社会から簡単に
独立しているワケじゃないし、法学も
社会学も政治学も境界があいまいで、
なんとなく学問として成り立っています
からねぇ。
そもそも文系の学問って、対象が「人間
」か「人間がつくり出す社会」。
みんな同じ物を見ているはずなのに、い
つの間にか誰かが、法学はこっち、文学
はあっちよって分けた。

文系人間

だから理系はいきなり専門家として始め
てもいいんだけど、文系は最初から専門
家として始めるワケにはいきません。

ワタクシの行ってた大学は、入学すると
学生全部、教養学部で2年間みっちり
勉強することになっていました。

H大学教養部

このシステム、どうやら第2次世界大戦
で日本が敗戦したことで旧文部省は大い
に反省して、「大学生をいきなり専門化
しちゃあいかん!より良い人間関係と幅
広い教養を身に着けるために、大いに
学びなさい」という発想でできたとか。
アメリカのマネなんだろうね。
というか、まだ日本はアメリカの統治下
でしたものね。そうさせられたのか?

敗戦後、教養部を創れと、米マッカーサー元帥が決めたらしい

どおりでワタクシのいた教養時代は、
単位が空から降ってくると言われるほど
ゆるゆるでした。
勉強もいいけど、もっと広く、世の中に
出て行って、いろんなモノを見て、いろ
んなことを考え、そして、いっぱい経験
をしなさいと。

医・歯・水産学部は単位が天から降って来た

まだ大学生の間は親が責任をとってくれ
るので、思い切りハメを伸ばしなさい。
失敗してもええよ、とワタクシ、勝手に
そう解釈していました。あの頃はオレ、
何やってたんだろう。親というスポンサ
ーがいるからこそ、好きなことが出来た
のです。今は素直にそう思う。

今は亡き両親に感謝・感謝!

今思えば、こんなこと将来何の役にも
立たねぇだろうなと思ってやっていたこ
とが、意外と今、役に立っているんです
よ。今は亡き、伸び伸び自由にさせてく
れた両親に感謝、感謝です。

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