『土』は岩が砂になって、そこに栄養分が混じって出来る

NASAが捉えた火星の表面

「地球のすぐ」外側にある火星、上図は
NASAが捉えた火星の表面。一見、土の
ように見えますが、実はコレ、土とは言
えないんです。土が出来るまでには、ま
ず、岩が細かくなって砂になる。そこか
ら土に変化するために必要なものがあっ
て、それが栄養分。生命が生き続けるた
めの十分な栄養分を持って、初めて土と
呼べるんです。

砂に栄養分の混じったのが土 (オガワメモ)

今からおよそ46億年前に誕生した地球に
は、誕生から40億年以上、土と呼ばれる
ものはなく、ようやく、5億年前に土が
生まれたと考えられているんです。

6億年以上前、地球上には土はなかった

骨を持つセキツイ動物が海の中に現れた
のが約6億年前。その頃、陸地には岩は
あっても土はなかったということだ。

では、土はどうやって生まれたのかって
いう話になるのですが、実は地衣類とい
う生き物がいて、コレ、初期の土を作り
出したと言われている生物。海の中で誕
生した生命の中で最も初期に上陸した生
き物の1つです。コイツが活躍した。

地衣類

実はこの地衣類、2種類の生き物で、
藻類(そうるい)と菌類とが共存している
んです。菌類が酸性の物質を出して岩を
溶かすことで、ミネラルを吸収する。
その一方、そのミネラルの一部を使っ
て、初めて緑色の藻類が光合成をして、
糖分を作り出す。

不毛の大地に進出した地衣類は共同作業
によって、生き延びて来た。そして陸地
に栄養をもたらすことになる。

ワタクシ、これ、コケだと思っていまし
た。で、何億年もかけて進出した地衣類
もやがて死んでゆく。実はこの死骸こそ
土の材料。有機物の塊。岩が細かくなっ
た砂にこの有機物が混ざって、待望の土
になった。

地殻変動の大きい日本なんかは、洪水や
火山活動、地震なんかで土を1㎝作るのに
100~1000年程度で出来ます。
ところが、地殻変動の殆どない安定した
アフリカ大陸なんて、土1㎝作るのに数億
年もかかるんだってさ。

 

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