日本では土は黒や茶色が当たり前だとみ
んな思っていますが、北欧の人達は土は
白っぽい色、アフリカの人達は土は赤い
のが当たり前だと思ってるようです。
場所によって当たり前の土の色ってのが
世界によって皆違う。
土ができるのに、日本では土1㎝作るの
にだいたい100年~1000年。
まあ、地震があったり、土砂崩れがあっ
たり、土がずっと穏やかではないですか
らね。火山灰が堆積したり、洪水が起き
たり、土が大きく変化しているのが日本
の土。
まあ、『黒ボク土』と呼ばれているんで
すけど、火山灰が降り積もり、その上の
枯れた植物と混ざり合って、独特の黒い
土が生まれた。もともと農業に不適切な
土壌なので、アルカリ肥料なんかを混ぜ
て、野菜やコメなど多くの作物を育てて
生活して来ました。
そう言えば、実家の倉の中に10㎏のアル
カリ肥料が山のように積んであった。
収穫の終わった秋に、天のお星さまにな
った今は亡き婆さんがアルカリ肥料を土
にたっぷりと混ぜていました。
手伝えって言われて面倒くせぇなあと思
った。婆さんは『土を作るんじゃ。』と
よく言ってた。
まあ、それはいいとして、
地震もなく、火山もなくずっと地面が安
定しているのが、アフリカの土。この土
『オキシソル』って言うんですが、赤い
んですよ。
赤土は土の中の養分が少ないので農業に
向かない。アルミニウムや鉄の成分が多
いので、スマートフォンのボディの原料
なんかに使われています。この土を作る
のに何億年もかかるらしい。
で、一番肥沃って言われるのが、東ヨー
ロッパや北米などに分布している
『チェルノーゼム』別名、『土の皇帝』
と呼ばれているんです。世界有数の穀倉
地帯になってて、小麦を育んでいます。
これがまた、白っぽい土なんですよ。
なぜそこに肥沃な土が集中しているかと
言うと、土の専門家によれば、昔、ホン
トに寒かった氷河期にちょうど北欧あた
りを氷河が覆い尽くした時がありまして
それによって、山なり、何なりが削られ
て栄養たっぷりの軽くて肥沃な砂は風に
舞って『フワッ』と飛んで行って、どこ
に着地したかと言うと、この東欧に着地
したんです。なので、北欧は土を損して
東欧は土で得をしている。
更に、日本と同じ土なんですが、日本だ
と雨でカルシウムが流れてしまう。東欧
は雨が少ない為、カルシウムがたっぷり
残っている。だから、『チェルノーゼム
』の土は肥沃なんだって。
まあ、世界中のみなさん、その土地で生
き抜くために、土に合わせた生活スタイ
ルを築いて行ったという事です。
おしまい。