2023年 12月 の投稿一覧

こうして、みんな身分・職分のオリのなかに入れられた

徳川家康(俗名・タヌキ親父)

ワタクシ、けっこう家康好きなんです。
世間のヒトはたぬき親父と言っておりま
すが、経営者目線から見ると、参考にな
ることが多いんです。大坂夏の陣で豊臣
秀頼が自刃したのを見届けて、大坂城が
焼け落ちたのを見て、家康はその足で猛
スピードで京都まで帰って来て、しかも
一緒に戦った大名たちを伏見かどこかに
待機させるワケですよ。諸大名からした
らご褒美が貰えると思って待ってるワケ
です。

手柄を立てた大名たちがご褒美を待っている

まあ、猟犬に例えたら申し訳ないけど、
要するに猟に出て獲物が獲れたワケです
から、お肉が貰えると思ってジッと待っ
てたら、お肉はたいして貰えなくて代わ
りにオリが用意されていた。
まあ、こんな感じです。

お肉が貰えるぞ、と猟犬のように待っている

で、戦後処理を進めた。家康は金地院崇
伝(こんちいんすうでん)という禅僧と一
緒に脳が焼けるくらい考えた。
天皇家、公家には政治活動を禁じさせ、
学問に専念してもらう。武士は武士らし
く、農民は農耕、まあ、士農工商をして
分けた。そして、その分けたオリの中に
みんな入ってもらう。

ライオンの様にみんなオリの中に入ってもらう

そうすると、もう誰も徳川の天下を狙い
ませんよ。それで自分自身で自分の名前
と所属の書いてあるオリに入ってもらっ
て、つまり職分、身分の書いてあるオリ
の中に日本国民を全部入れて、『これは
ルールに沿った正しい行いである。』と
まあ、徳川のハカリゴトだと気ずかせ
ずにこのオリの中に入ってもらうワケで
すよ、全国民を。いやいや、とても巧で
す。

明治維新の功労者たち

世間では家康さん、タヌキ親父と言われ
ていますが、まあ、明治維新を起こした
人達は、たとえ家康がスゴイ人だと知っ
てても、江戸時代が悪いのだ、と否定し
なければ明治維新と言う大義名分が成り
立たちません。だから悪口を言ったのか
な?

越後の龍(上杉謙信)、甲斐の虎(武田信玄)

信長は第六天魔王、信玄は甲斐の虎、
謙信は越後の龍と呼ばれました。敬意を
表して。でも家康はタヌキ親父ですから
ねえ。

 

大切なのは「答え」じゃなくて、頭ん中でアレコレ考えたこと。

子供はひとたび、自然とか何かに興味を
持てば自分から進んでやるようになるわ
けですから、自然にそう思わせる方向に
導かねばなりません。それが大人の教え
る力。まあ、『遊び』ってイミが無くて
も面白ければ『遊び=学ぶ』になる。
オトナが遊びの要素をちゃんとちりばめ
てやれば、自然と様々なコトを頭ん中で
アレコレ考えて学んで行きます。

予備校仲間(イメージ)

次は昔、ワタクシが予備校に通っていた
時に隣の席のヤツから聞いた話です。そ
いつが、なかなか面白い話をしてくれた
。そいつの高校の国語の先生の話なんだ
けど、その先生、1ヶ月に1冊、課題図書
ってのを与えて、あらすじと読書後の感
想を生徒に書かせた。答案用紙に、

ゆるゆるの国語教師

『難しかった』
『わからんかった』
『あんなもん読んで損したわ!』
『今後、このようなくだらん本はワレワ
レに読ませないように!』

など、どんなことが書かれていても、書
いてさえあれば、満点。だからオレたち
は安心して思う存分書きたいことを書い
たのよ。と、言っておった。

自由に答案書けた。これで満点。(オガワ工房)

只それだけではない。生徒の感想を生徒
同士で議論させた。まあ、それが国語
教師の本当の狙い。内容はどうでもいい
のよ。感じ方、考え方はヒトそれぞれな
ので『正解はこうだから、こう考えろ!
』なんて言いません。

生徒の答案を生徒同士で議論する

大切なのは答えじゃなくて、そこに到着
するまでの課程で、自分で調べたこと、
頭ん中でアレコレ考えたこと、ヒトの頭
ん中って違うな、モノゴトはこういう風
に考えるのか!アイツ、そんなコトまで
知っとったんか。ワイもちゃんと勉強せ
んとあかんなあ!という気ずき。まあ、
それに傾けてきた熱量そのものだったん
です。

小学生の9割が知らないこと

最近の小学生はスマホを上手に使いこな
します。でも、その辺に転がっている道
具を使って面白いことができるんだよ、
と言うとビックリします。例えば、

①消しゴムが割れない。
消しゴムのカバーを潰してハサミで斜め
に切ると消しゴムが割れにくくなるんで
す。

②定規でハサミ
ハサミがない時は2つの定規を裏面どう
しでくっつけると、紙を切ることができ
ます。

③手作りコンパス
ボールペン2本と消しゴムのカバー、輪
ゴムを用意したら、2つのペンの上部を
輪ゴムで留める。2つのペンの間に消し
ゴムケースを入れると、円を描けるよう
になるんだよ。
やったことあった?

『言葉』➡『知識』➡『知恵』、大切なのは考え続けるコト

「おかあさんといっしょ」に出てくる博士

先日、チョット『おかあさんといっしょ
』を見ていたら、『まるいせんべい』と
『四角いせんべい』のデザイン、どっち
がいい?という議論をしていました。
まるいと作る時、生地が余る。四角いと
作る時、生地が余らない。

まるいと端が割れない。四角いとカドが
割れる。でも、四角ならノリで包むと割
れない。

四角いせんべいはカドが割れる(オガワ工房)

で、『どっちのデザインがいい?』
博士、『・・・わからん。でも大切なの
は考え続けることじゃ。』と言っており
ました。ワタクシも大賛成です。オトナ
が喜びそうな答えを出さなくてもイイ。
『まる』とか『四角』とかがどんなもの
か言葉を知ることが大切で、言葉を知れ
ば、知識がついてきます。知識がつけば
、知恵が生まれます。

考え続ける

まあ、考える為の材料が頭の中に溜まっ
たことで、考え続けることが出来るんで
す。
子供たちは『考えるって楽しいなあ。』
と気ずけばいいんじゃないかな。

 

 

 

 

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