こうして、みんな身分・職分のオリのなかに入れられた

徳川家康(俗名・タヌキ親父)

ワタクシ、けっこう家康好きなんです。
世間のヒトはたぬき親父と言っておりま
すが、経営者目線から見ると、参考にな
ることが多いんです。大坂夏の陣で豊臣
秀頼が自刃したのを見届けて、大坂城が
焼け落ちたのを見て、家康はその足で猛
スピードで京都まで帰って来て、しかも
一緒に戦った大名たちを伏見かどこかに
待機させるワケですよ。諸大名からした
らご褒美が貰えると思って待ってるワケ
です。

手柄を立てた大名たちがご褒美を待っている

まあ、猟犬に例えたら申し訳ないけど、
要するに猟に出て獲物が獲れたワケです
から、お肉が貰えると思ってジッと待っ
てたら、お肉はたいして貰えなくて代わ
りにオリが用意されていた。
まあ、こんな感じです。

お肉が貰えるぞ、と猟犬のように待っている

で、戦後処理を進めた。家康は金地院崇
伝(こんちいんすうでん)という禅僧と一
緒に脳が焼けるくらい考えた。
天皇家、公家には政治活動を禁じさせ、
学問に専念してもらう。武士は武士らし
く、農民は農耕、まあ、士農工商をして
分けた。そして、その分けたオリの中に
みんな入ってもらう。

ライオンの様にみんなオリの中に入ってもらう

そうすると、もう誰も徳川の天下を狙い
ませんよ。それで自分自身で自分の名前
と所属の書いてあるオリに入ってもらっ
て、つまり職分、身分の書いてあるオリ
の中に日本国民を全部入れて、『これは
ルールに沿った正しい行いである。』と
まあ、徳川のハカリゴトだと気ずかせ
ずにこのオリの中に入ってもらうワケで
すよ、全国民を。いやいや、とても巧で
す。

明治維新の功労者たち

世間では家康さん、タヌキ親父と言われ
ていますが、まあ、明治維新を起こした
人達は、たとえ家康がスゴイ人だと知っ
てても、江戸時代が悪いのだ、と否定し
なければ明治維新と言う大義名分が成り
立たちません。だから悪口を言ったのか
な?

越後の龍(上杉謙信)、甲斐の虎(武田信玄)

信長は第六天魔王、信玄は甲斐の虎、
謙信は越後の龍と呼ばれました。敬意を
表して。でも家康はタヌキ親父ですから
ねえ。

 

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