毒を味わうヒトの進化

お茶っ葉、苦いんですけど。

植物は動物に食べられないように毒を作
ります。まあ、お茶っ葉がそう。アレ、
苦い。小型の霊長類はバッタ、昆虫な
どのタンパク質を摂って暮らしています
が、ゴリラやヒトのようなデカイからだ
の動物は小さなバッタを食べ続けて生命
を維持するのは大変。

小型動物はバッタ等をタンパク源として摂る

どうしたかと言うと、葉っぱを食べるよ
うになった。なので、体の大きな霊長類
が直面したのは、なるべく毒性の低い葉
っぱを選ぶということ。

デカイからだの動物は葉っぱを食べる

で、ワレワレは言葉を獲得して、火によ
る調理を獲得して、あと塩を使って保存
するという形で、あと、更にコレ食べて
いいよ、みたいな知識を伝えて行ってあ
まり、苦味感覚に依存しなくなった。
チンパンジーって、200種類以上の植物
を食べるのに、ホントに苦いのは1~2
種類。クスリに使うベルノニアみたいな
特別の植物だけ。チンパンジーはベルノ
ニアの茎の苦い汁を食べて寄生虫をやっ
つける。

ベルノニアの茎の苦い所は寄生虫対策になる

植物は動物に食べられたくないので、毒
を作る。すると動物は植物が作った毒を
避けるようになる。動物はやり方を変え
た。動物が次に何をしたかと言うと
『解毒』。まあ、肝臓を進化させて、毒
でも食べられるようにしたということで
す。

肝臓は毒を抜くように進化した

すると、次に葉っぱは何をするかと言う
と、別の毒を作る。まあ、そう言う『い
たちごっこ』をずっと長い進化の歴史の
中でやって来たという事です。ヒトはそ
の毒を味わうように進化してきました。

でも、それって、もしかして植物が生き
残る為の戦略かもしれません。だって、
ヒトは頼まなくたって勝手に、お茶の葉
っぱや葉物を増やしてくれますもの。

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