生体電気の電気量は一般電球の2億分の1(下)

送電線(水が流れるように速い)

      【続きです】

家の外にある電線ならホースの中を水が
サーっと通るイメージですが、生体の中
だとバケツリレーのように順繰り、順繰
り。まあ、ホースとバケツの違いだ。

電線の中の電気の伝わる速度は秒速30万
キロ。これは例えば、1秒間に地球を7周
半できる速さ。
それに対してワレワレの生体電気は人体
の中でも一番速いとされるものでも秒速
120メートル。まあ、電線を流れる電
気の250万分の1の速さに過ぎません。

生体電気はバケツリレー(のろのろ遅い)

いちばん速いのは瞬発力に関わる神経。
まあ、足とかに関わる神経。襲われち
ゃったらスグ逃げなくっちゃ、食われ
てしまいますもんね。

遅いのでは、歩くのと変わらない秒速2
メートル程度の神経もあります。例えば
内臓のジンジンするような痛みを届ける
神経。少々遅くても命には関係ありませ
ん。遅くても許せるのだ。

遅くても構わない神経。腹が痛てぇ!

送電線の電気は遠くに行くと、だんだん
少なくなってしまうんです。いわゆる送
電ロス。電線の電気はロスが生じてドン
ドン少なくなってしまう。だから、高電
圧にしてたくさん流す。

でも、ワレワレの持つ生体電気はそんな
高電圧を流すシステムがないんです。
だから、『少ない電気を減らさないよう
にゆっくり伝える』

38億年前、生命はナトリウムの海で誕生した

まあ、38億年前に海で誕生したと言われ
る原始生命です。その周りは塩水ですか
ら、ナトリウムをはじめ、いろんな物質
が漂っていたのでしょう。
電気を帯びた物質(イオン)が移動すると
ちっちゃい電気が発生しますからねぇ。
初期の生命は、周りにたくさんあるもの
をしょうがないから工夫して使ったんじ
ゃないかな?

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