水中に住むウーパールーパーは、甲状腺ホルモンを与えると陸上を歩く。

水中のウーパールーパー

 

ホルモンって、生体内に出る化学物質の
ことですが、コレ、血流に乗ってカラダ
中を巡ります。

よく聞く言葉で「成長ホルモン」っての
がありますが、アレ、本当の姿は脂肪を
分解するホルモン。

で、何をするかっていうと、夜、成長ホ
ルモンが出るって聞いたことがあると
思いますが、夜はご飯を食べないので
血糖値が下がります。

  成長ホルモンは脂肪を分解します

そこでその間に成長ホルモンが出て、
脂肪を分解してカラダ中にばらまく。

そうしないと朝起きた時には餓死してし
まいます。

カラダを作りかえるホルモンというのも
あります。

田んぼに住んでいるあの生き物は、もっ
と劇的な変化を引き起こすといいます。

それが、オタマジャクシ。

おたまじゃくしがカエルに変身

たった2ケ月の間に大人のカエルに成長
する変態。

その変化を引き起こすのが、甲状腺ホル
モン。

ところで、おもしろい話があります。

ウーパールーパーは一生を水中で過ごす
、エラとヒレのあるカワイイ動物ですが
、甲状腺ホルモンを与えると、なんと
エラが消えて、尾のヒレも小さくなって
陸上を歩くようになるんです。

陸上を歩くウーパールーパー

 

ウーパールーパーの祖先は、太古の昔
陸上で生活していたと考えられていて、
しかし何かがあって、甲状腺ホルモンの
分泌が減少することで一生水中で過ごす
ような生活スタイルになってしまった。

そこで甲状腺ホルモンを働かせると、
眠っていた遺伝子が働き始め、エラや
ヒレが消え、陸上を歩くのにふさわしい
以前の姿になったらしいのデス。

カワイイのと怖いのが一緒にいる感じ

だからウーパールーパーの現在の姿は、
陸上で生活する体つきをとりあえず中止
しているような状態。

でも、一旦甲状腺ホルモンというスイッ
チを入れてやると、本来の陸上を歩く体
つきに変わっちゃうんデス。

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