「どうしてハリーポッターは世界中であんなに売れて、水戸黄門はいつまでも終わらないんだろう?」

ハリーポッター

 

ある日スタッフと雑談していて、「何で
ハリーポッターは世界中で4億冊以上
売れたんだろう」「水戸黄門は何でいつ
までも終わらないんだろう」という話に
なりました。

結論として、ワタクシがいいと思ったのが
「楽しいから」。

でもこれだけじゃつまらないので、もう
一つ理由を考えてみました。

本の表紙に「このお話は作り話です」と
書いてあります。

あるいは、「真っ赤なウソ」だというの
をみんなが知っています。

だから安心してその世界へ入っていける。
イヤになったら見なければいい。

水戸黄門

ところで、この世の中には「ウソから出
たマコトこそが真実」というのがありま
す。

お化け屋敷のお化けならウソに決まって
いますが、そこから頭の中に生じた恐怖
ってのは、たぶん本物。

お化けというウソから恐怖というマコト
が出てきた。

ハリーポッターでも水戸黄門でも作り話
なのですが、どちらも登場人物の口を借
りて、作者は自分の考えたこと、世の中
のこと、真実などをワレワレに語ってく
れます。

そういえば、幼児向けの「アンパンマン
」を見ていても、作者の「やなせたかし
」さんは自分の体験から得た人生観を
キャラクターたちにしゃべらせています。

架空の作りモノからマコトを引き出した。

アニメでもマンガでも、「真っ赤なウソ
」だとわかる方が、その中で「真実を語
る」ためにはより効果的だ。

公平・客観・中立を旨とするNHK報道
の本がなぜ売れないか、その理由がわか
りました。

「疲れるから」。

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