ムシと植物の戦略でお互い進化した(後半)

養老猛司先生の虫取り

    【続きです】

その時、植物の世界では何が起きていた
のか。実は植物は花を咲かせるようにな
ったんです。敵対同志みたいな食べられ
る存在、食べる存在だったところが、
ムシたちを積極的に自分たちの繁殖に使
うというウルトラⅭを起こした。
そう、ムシは花の蜜をもらい、その代わ
りに花粉を身にまとって、植物の受粉を
助けるようになっていったんです。

こうして、不毛の大地は花のあふれる世
界に変わり、私達、セキツイ動物も地上
で繁殖することが出来たのだ。

昆虫の受粉は植物の戦略

まあ、1億年という単位が、それだけ時
間を持って、コケ、シダ類から植物がで
きて、それは昆虫のおかげがあったと。
最初は昆虫が敵で、自分たちを食べちゃ
うもんだから、植物は背が高くなろうと
した。それも昆虫が届かないように高く
高く。そしたら、昆虫も負けずに羽を獲
得して高く飛ぶようになって、で、そん
な高い所でも食べられたら、今度は植物
は花を咲かせようかって。そして、ムシ
に花粉を運んでもらえばええって。

スゴイですね、お互いの戦略。

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