下剋上受験の『中卒はつらいよ』と言う話。(前半)

何年か前、『下剋上受験』という本が売
れました。そして、評判良すぎてテレビ
ドラマになりました。この手の受験ドラ
マ、忘れた頃、現れます。最近では
『2月の勝者』。

ところで、この『下剋上受験』は中卒の
両親が中学受験で一人娘を東京の中高一
貫校の〇蔭中学校(仮称)を目指すと言う
お話。

〇蔭中学校(仮称)

で、主人公の父親、桜井信一さんが、中
卒はつらいよ、と言う話をしていました
。今日はそのお話です。では始めます。
ゴー。

私たちのような人間はあまりご存知ない
でしょう。無理もありません。私のまわ
りにも中卒なんて殆んどいませんから。
人は中卒と知った途端、潮が引くように
自分の近くからいなくなるんです。元来
、私たちは高学歴の人たちと交流がない
んです。意見をぶつけ合う機会なんてあ
りません。あるのはいつも指示だけ。
一方通行なんです。

中卒

成人式の日は既に社会人。子供の年を聞
けばいつ結婚したかワカル。職業の選択
の自由すらない社会人。転職が似合う社
会人。エンゲル係数値(食費)の高い家族
。納税額の低い社会人。貧ボキャな会話
で暮らす家族。

考えてみれば自分の両親も中卒。親戚も
似たようなものだ。中卒の苦労話ばかり
聞かされて育った。中卒の苦労話なんて
いらない。将来の夢の話ばかりでイイと
思うのだ。このまま娘を大人にするわけ
にはいかない。

親は選べません

私は中卒がどれ程問題なのかをもう一度
考えてみることにした。まず、父親のこ
とを思い浮かべた。私の父親は罵声を浴
びさせて私を育てた。自分で絵を描いて
おいて『ちぇ!だせー風景画だな、それ
にだせー描き方だぜ。』と罵倒している
様なものなのに、自分の作品(息子)を罵
倒してストレスの発散になるのだろうか

私の父は、母は、人生が辛くなかったの
だろうか?私は今までずっと辛かった。
羨ましいコトだらけだった。生活のため
に働く。その労働なんかにやりがいなん
てありゃしない。人生を楽しむ為に生き
ているのではなくて、動物のように、た
だ生きている。楽しいことや嬉しいコト
なんて殆んどない。
一つあるとすれば、娘に出会ったこと。

       【続く】

 

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