『魂』は移動できない、時間の感覚がナイ。

ワタクシは魂の存在というのをあまり信
じていないのですが、
『魂はどこにある?』『お墓。』
『どの町に多くいそう?』『京都。』
まあ、ワタクシの魂観はその程度。

ここに、魂についての仏教の考え方の
1つがあります。

ワレワレは魂と肉体の2つで動き、肉体
は借り物で、魂がホントの自分だと考え
るんです。この肉体がジャマだと、魂だ
けあれば、ヒュッと空を飛んでロンドン
まで一瞬にして行けると考えるワケです
。肉体があると、その肉体をロンドン
まで運ばなくてはならないから、時間も
お金もかかる。

霊はロンドンまで飛んでいけそうですが

ところで、魂はどうも魂単体では移動デ
キナイらしいんです。肉体を持たない魂
は未練があるうちは離れたくても離れら
れない。
よく夏には心霊番組をやっていますが、
そこで霊能者が、その取りついた霊に対
して、いろいろと語りかけるシーンがあ
るんです。

霊媒師が霊に語りかける『語れ!語れ』

霊たちは霊媒師に向かってこう話す。
『私はこんな思いをした、あんな思いを
した』と。その場所に未練があって
執着があるからイシキは消えることが
出来ず、離れたくても離れられない。
逆に、肉体を持った私達は未練があって
も、執着があっても、肉体を使えば移動
できます。

それともう1つ、時間という感覚。
魂には時間という感覚がナイ。

魂には時間という感覚がありません

私達はこの肉体を通して、疲れた、お腹
が空いた、眠い、という信号を感じ取り
『今、何時だっけ?』と、時刻を気に
します。

逆に、全然眠くならない、疲れない、腹
が空かないとなると、時間という感覚が
無くなるんです。

先ほどの心霊の話に戻ると、よくココに
出てくる霊達は『私はココで殺された』
と言ってるけど、どうも話をよく聞いて
みると、それは何百年も前だったりする
んです。しかも、それをついさっき殺さ
れたようにしゃべる。

もしそれが本当だとすると、魂は肉体を
たないので、時間という感覚がナイ。
テレビ番組もこの視点からみると正しい

このように、私達は肉体を通して時間を
感じたり。どこかへ移動出来たり出来る
んです。これが仏教による魂の考え方。

『嵯峨に生きる900歳の新妻』

そう言えば、バブルの頃、何話か製作さ
れたTV番組『京都妖怪地図』。
900年前に京都で無念にも殺された女
の魂が現れて、どうも彼女に話をよく
聞いてみると、

『私は、ついこないだ、ここで亡くなり
ました。でも、この世に未練があって、
ここにいるのです。九条通りの藤原
○○様はご存知ありませんか?』などと
聞いてくる。確かに肉体がないから、
どこへも行けない。お腹が空かないから
900年も前なのに、『ついこないだ』
だと話す。

考えてみれば、気の毒な話だ。

 

 

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