ケシの花がモルヒネの材料になる

植物が作る窒素を含んだ有機化合物

歯医者でたまにクスリを使います。
ケド、毒とクスリは表裏一体。

自然の植物には毒がいっぱいあります。
人類の歴史を遡ると、植物が作り出す
有機化合物を利用して毒をクスリに
変えた例が多いんです。

例えば,
分子量の大きいのを、ヒトが1から合成
しようとするとまだまだ時間がかかる。
その点、植物は自分を守るために
有機化合物をつくります。

まあ、分子量で言えば、1000以下。
その多くは窒素原子を含むアルカロイド

で、人類はそのアルカロイドをいろんな
形で利用して来ました。医療にも。

例えばケシ花のアルカロイド。コレ、
痛みを抑える作用があるので、鎮痛剤の
主成分として使われてきました。
モルヒネです。

でも、その反面、この有機化合物は
脳に快感をもたらす為、ヘロイン
などの麻薬の原料になるんです。

植物側から見れば、自分たちの毒を
人間たちに栽培させているのだ。
これも植物の生存戦略の1つなのか
なあと思ふ。

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