1970~80年代前半、ボクはABBA
(アバ)のファンじゃなかった。
ABBAはスウェーデン最大の輸出品。
アバが大ヒットしていた頃、核兵器を
大量に保有する米ソが対立していた。
まあ、いわゆる冷戦。
70年代は石油危機で世界は悪質な
インフレ。ロシア軍がウクライナに
侵攻、核による威嚇が当たり前になった
現在と、アバがヒット曲を連発した時代
は何か似ている。
ボクは一般的な音楽ファンとして
ビートルズの本をたくさん読んだ。
どのようにしてその曲が作られたか
という、バックグランドストーリー
が大好きだからだ。
どんなグループでも必ず終わりが来る。
ミュージシャンの終わり方って
考えてみると、2パターンあって
ひとつは、時代の流れに取り残されて
しまうパターン。もう一つは内部崩壊。
ビートルズは後者。
頂点を極めたアバにも終焉が来た。
アバは2組の夫婦ユニット。絶頂期、
ツアーや音楽活動を優先させたい旦那。
子供との時間を増やしたい妻。
二人のすれ違い➡修復不能➡離婚へ
音楽としての完成度は高いものの、
新世代が台頭してくると、ABBA
の音楽は古臭く感じてくる。
関係者もファンも
『ABBAは終わった!』
と感じ始めた。
エネルギーを使い果たしたアーティスト
は、最期の気力を振り絞って、ファンに
別れを告げるサヨナラソングを作る。
アバは終わった。
彼らは歌と共に人々から忘れられた存在
になった。・・・かに見えた。
みんながABBAのことを忘れかけた頃、
それが何だか忘れましたが、ある事が
きっかけになり、『ABBAゴールド』
というアルバムが出ました。
これが空前の大ヒット。世界中で
3000万枚を超える大セールス。
解散後のアルバムが一番売れた。
アバは死んではいなかったノダ。
世界中の人々の心の中に、脈々と
生き続けていた。
政治臭の全くないアバのサウンドが
心地よく聞こえたのかもしれない。
アバの音楽は時代を超えて生き
残ったのだ。
まるやまファミリー歯科では時々,
BGMで『ABBAゴールド』が
かかっています。