冬になると、鼻がよく詰まりがちです。
詰まるには理由があって、まあ、大雑把
に言うと、こんな感じです。
鼻の中には粘膜で覆われた鼻甲介という
空気の通る部屋があって、冷たい空気が
入ってくると毛細血管のたくさん走って
いる鼻甲介が
『ヤバイ!冷たいのが来たぞ!このまま
冷たい空気を肺に送るわけには
いかない。温たためなければ!』と
膨張して空気を温めてくれるんです。
それが肺の中に送られる。
寒いと鼻の中の空気の通る部屋が狭く
なるので鼻が詰まるんです。
耳鼻咽喉科の先生が聞くと???
かもしれませんが、まあ専門外の
歯医者のたわごとだから、話半分にして
聞いてください。
人間はヒフで覆われている部分と粘膜で
覆われている部分に分かれていて、
粘膜で覆われている所にヌルヌル、
ネバネバした粘液が表面を覆って
います。
例えば口の中なら唾液、
お隣の鼻の中なら鼻水。
で、鼻の中粘液は地上最強のエアコン。
アフリカで誕生した私たちヒトは
湿度がほぼゼロの乾燥した大地や
氷や雪で閉ざされる北極圏トカ南極圏
トカに生存環境を広げることができた
のも鼻のエアコンがあってのこと。
実は、鼻ってスゴイんです。
鼻水の役割は肺へ送る空気を確実に
温度37度、湿度100%にすること。
例えば乾燥したサバクでは乾いた
空気が肺に入り続けると、鼻の奥にある
セン毛が乾いてしまって働けなくなる。
するとどうなるか?
ウイルスなどの異物を追い出せない。
一方、冷たい空気が入り続けると
どうなるか?吸困難だ!
酸素を取り込むという肺の機能が
果たせなくなってしまうのだ。
鼻水が上手に上手に調節してくれて
いるんです。