ある大学の先生が言っていた話です。
毒とクスリは表裏一体だよ、ってヤツ。
まあ、似た者同士。
使い方によって毒にもなれば
クスリにもなる。睡眠薬も飲み
過ぎたら死んじゃいます。
毒のあるものがクスリになるという話が
あって、それがタンザニアの
チンパンジーが食べているベルノニア
という毒草。
『ゲボ、何、コレ?ニガッ!』
この苦いベルノニアをタンザニア
のチンパンジーたちは次々と
口に運ぶんデス。でも、何で?
実はベルノニアを食べる時期が雨季。
丁度、寄生虫の感染度の高い時期。
サルは火を使わないから生で食べる。
すると、寄生虫がお腹の中で棲息する。
サルは腹を壊す
ベルノニアの葉っぱは毒性が強くて
むやみやたらと口にすると命に
かかわる毒デス。
でも、彼らの口にしている部分は、
毒性の弱い茎の部分。ここはクスリ
になる。寄生虫を麻痺させるのだ。
興味深いはなしがあって、タンザニア
の人たちもベルノニアを下痢などを
治すクスリとして使用しています。
じゃあ、チンパンジーが食べたのを
ヒトが見たのか?ヒトがクスリとして
食べていたのをサルがマネたのか?
進化的に考えたら、やはりヒトが後
なので、ヒトがサルをマネたのだ。