ナポレオン勲章と信長の茶道具

先日ナポレオンの話を書いたので、もう
少し膨らませてみます。

ナポレオンって、ナポレオン勲章と言わ
れるだけあって、勲章をいっぱいつくっ
たんです。

昔の兵隊って、功績に報いる時には、
お金をあげていたんです。

「ありがとう、ハイ、銀貨。」ってね。

でもお金は無限じゃないので、ナポレオ
ンは他に何かいい方法はないかと考え、
ふと名誉をあげるってのを思いついたん
です。

十字勲章という名前の布切れを「はい!
コレあげる」って。

するとスゴク喜ぶんですよ、もらった
兵隊は。

肩に貼っておくだけで「超偉いオレ」み
たいな。

で、コレ、全然コストかかんないんです。
ただの布切れだから。

お金もらえるわけじゃないけど、勲章を
もらうってことがすごく良いことだって
いうことになって、服に布がくっついた
だけで兵隊の身内の中ですごく褒められ
る。

「マジ?お前、勲章あんの⁉」
「スゲー、オレも欲しい!」みたいな。

若い人たちが入ると、「オレもいつか勲
章をもらえるようになりたい」っていう
ので、カラダ張って頑張るんです。

そして、布をもらう。
勲章っていう名前の。

で、もうちょっと偉くなると、布のまわ
りに金属が付くんですよ。
バッチみたいな。

ナポレオンはこうやって、金かけずに
兵隊を必死にさせるいい方法を思いつき
ました。

で、何か似たようなことをした人が日本
にもいたなぁ。誰だっけ?と考えていた
ら、ふと思いついたのが、信長。

信長の方がナポレオンよりも前か。

戦国時代に武士たちは、手柄をたてたら
土地もらっていたんだけど、与える土地
もなくなって、信長は土地に代わるもの
何かないかと探したら、あった。

それが、茶道具。

信長の家臣たちは、信長から「はい!
コレあげる」って茶道具をもらった。

すると、すごく喜んだ。

信長から茶道具をもらうってことは、
茶会が開かれた時、参加させてもらえる
権利をもらったということ。

もう、信長の家臣団の中で上位の重臣ク
ラスに引き上げられるってこと。

で、もう、目の色を変えて茶道具が欲し
い、欲しいということになって、手柄を
たてるために必死に戦ったんです。

まぁ、ナポレオンも信長も、人の心の奥
底にある名誉欲を上手に使ったわけだ。

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