歯科ユニットをお正月に取り替えたので
すが、その時業者さんにおもしろい話を
聞きました。
「ドイツ製の歯科ユニットの中身は、電
気系統と給排水管系統がきっちり分けら
れています。でも日本製の歯科ユニット
の中身は、よく見ると電気系統も給排水
管系統もゴチャゴチャに混ざっています」
その話を聞いて、それってほ乳類のカラ
ダの中とハ虫類のカラダの中の違いにそ
っくりじゃん、と気づきました。
実はほ乳類だけが持つ膜があるんです。
それが、横隔膜。
何がスゴイかというと、カラダの中の
空間を胸と膜の2つに分けたということ。
横隔膜は筋肉でできた、厚さ数ミリの膜。
肺と心臓のある空間とその下とを仕切っ
ている横隔膜は、内臓の上に張り付いた。
それは呼吸の効率化に有効。
腹筋と共に収縮して下がることで、肺に
空気が入るのをサポートしてくれます。
実はこの横隔膜があることで、ほ乳類は
呼吸しながら全力疾走できる。
例えば、チーター。
カラダの中で横隔膜があるのは図の部分
で、肺を独立させることで、カラダを激
しく動かしてもしっかり呼吸できるよう
になっている。
それに対して、ハ虫類は横隔膜を持たな
いので、カラダを動かせば内臓も動いて
肺を圧迫するため、呼吸がうまくできな
い。
すばやく動いたとしてもすぐ止まる。
そこで一服。
呼吸をするハ虫類のトカゲやワニを見た
らすぐわかる。
長いキョリを走り切ることができないの
だ。