血液で驚くべき能力を手に入れた生物が
います。
それが、川や沼に生息している両生類の
イモリ。
このイモリ、たとえ足を切断してもそっ
くりそのまま生えてくる。
これが、イモリなどごく一部の生物が
持つ再生能力。
脳や目や心臓の一部まで完璧に再生でき
、しかも生涯を通じて何度でも再生可能。
どうやら、赤血球が核を持つことで、遺
伝子情報を使って何か再生因子を供給し
ていることが最近の研究でわかってきま
した。
何かの原因でイモリの足が切断されると
、5日間くらいでヒフが伸びて傷口が
閉じる。
すると、その傷口に赤血球が集まってき
て、赤血球の核が糸状のものを出します。
実はコレがイモリの再生に関わる特殊な
タンパク質。
赤血球の核がこれを出現させて、再生の
スイッチを入れるんです。
傷口に再生のスイッチが入ると、再生芽
という再生させるための芽のようなもの
が出現。
これが活発に細胞分裂し、足が再生され
てゆく。
昔、学校で、赤血球は酸素を運搬する
キノウしかないと教わりましたが、両生
類のトカゲのように、赤血球の中に核を
持つと話は一気に違う文脈になってしま
う。
まぁ、カラダを治すという点では赤血球
の中に核を持ったイモリの方が優れてい
るわけだけど、赤血球の中から核を捨て
た人間は、核を捨てた分酸素を多く、早
く運べるようになったから、こんなに優
れた頭脳を手に入れたのだ。
どっちがいいんだろう。
もし人間が赤血球中の核を捨てないで
再生能力も手に入れたとします。
時間がかかっても失われた腕の1本でも
治ると思ったら、リハビリでも何でも
頑張れるんじゃないかな。