将棋コンピューターのポナンザも最初は弱かった。

ポナンザ

 

昔、父親に将棋を教えてもらった時、
取った駒を自分のものにして再び使える
なんて、聞いたことがないすごいゲーム
だと思いました。

で、今でも「これをやっている人たちの
頭の中ってどうなってるんだろう」と
時々思う。

頭の中に宇宙が入ってるんじゃないかな。

将棋ロボット・ポナンザというのがあり
ます。

ある将棋部の大学生が作りました。

開発当初のポナンザは、とても弱かった。
コンピューターは頭が固いのですが、言
われたことはちゃんとやる、イイ子。

そのうち自分自身で知識を獲得していく
「機械学習」を教えると、ちゃんと自分
で学習するようになった。

キカイって、まぁ、人間の行動の一部を
マネできるので、「これは歯ブラシであ
る」というラベルを付けてやると、それ
をきちんと学習します。

その大学生、将棋プログラムを最初は
プロ棋士の一手ごとを記載したスコアの
ようなものから勉強させた。

指した理由はわからないけど、「プロが
指したのだからきっと最善手に違いない。
だから学習しなさい」という方法。

これが始まり。

その学生は、ポナンザにどうやって学習
したらいいのかプログラムにして教えた
だけでした。

ポナンザはやがて、人間では物理学的に
は指せないほどの試合をこなしました。

これは、圧倒的な経験値。
いわばデータの暴力。

コンピューターは一手を0.1秒で指すこと
もできるし、一試合、0.1秒で指すことも
できます。

そして、一気にトッププロのレベルを追
い抜きました。

強いのは十分わかった。
あとは人のサポートにまわってね。

ところで、将棋が強くなるかどうかは、
負けることの受け止め方次第です。

あの羽生さんでさえ、公式戦で3割は負
けます。

強くなったということは、たくさん負け
てきたということ。

これを勉強に例えれば、模擬テスト、中
間・期末テストをたくさん受けて、間違
ったところをやりっぱなしで逃げるんじ
ゃなくて、「わからないところがわかっ
た。本番でなくてよかった」と、何度も
理解できるまで繰り返すことです。

まぁ、穴のあいたバケツにいくら水を
入れても、ふさがない限り水は溜まりま
せんからねぇ。

 

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