いつだったか、どこかの動物園の園長
さんが言っていました。
「歯の寿命が動物の寿命」。
動物はそうかもしれないけれど、でも
ヒトは総入れ歯でも長生きするしなぁ。
歯が1本もなくても歯ぐきで食べてる
長寿の人もいるし。
さて、寿命について面白い資料がありま
す。
「寿命は生殖。子どもがつくれる期間と
相関がアル」というもの。
動物はほとんど、子孫を残したら生き物
としての役目は終わります。
サケみたいに、卵産んだらいつ死んでし
まってもいい。
多くの生き物は、生殖期間を終えた後す
ぐに寿命が尽きてしまいます。
ゾウもライオンもリスもトドも、生殖期
を終えた後1~2年で寿命が尽きる。
それは、ヒトとほとんど遺伝子が同じチ
ンパンジーでもそう。
実はゴリラもチンパンジーも、死ぬ直前
まで生理があるんです。
つまり、子供が産める状態。
そして、生殖可能な期間が終わるとつい
に寿命も尽きる。
でもヒトだけが生殖期を終えた後もまだ
まだ長い余生があります。
よく考えてみれば、ヒト独自の文化の継
承にも時間がかかるし、そんな時、そこ
で長生きのおバァちゃんがいると楽。
ジィさんはどうか知らないケド。
バァちゃんは、残った能力を子孫の世話
に向けることができるし、他人の子供や
孫まで面倒みるようになった。
人が長寿になったのは社会的役割も関係
しているんじゃないだろうか。
まぁ、こういうのをどこかの誰かが
「おばあちゃん仮説」と言っていた。