2021年 3月 の投稿一覧

唇と頬は「ほ乳類」の特徴

 

赤ちゃんの唇・頬で真空状態をつくる

 

まるやまファミリー歯科では、リコール
の患者さんにはポケット検査というのを
やって、まぁ、ブラッシング指導や歯石
除去などをします。

歯石除去をする際、唇のまわりや頬のあ
たりにタオルを置きます。

これは、大学病院の時代からずっとこの
やり方。

ところで、その唇と頬は、実は人間や
サルやイヌ・ネコのようなほ乳類だけの
特徴なんです。

それは赤ちゃんが親の乳首に吸い付くと
いう行動を考えればわかります。

は虫類では唇も頬もなくて、「口は耳ま
で裂け」、口裂から歯がはっきり見える。

ほ乳類では上下の唇を閉じると歯は見え
ない。

ところが、は虫類では唇がないから唇の
閉めようがない。

この口で乳首から乳を吸おうとしたら、
母親の乳首をかみ切ってしまうハズ。

そうでなくても、は虫類型の口では口裂
から乳がどんどん漏れてしまうことにな
る。

だから唇と頬はほ乳類だけの特徴。

「わたしキレイ?」と言ってマスクを
外してみんなをビックリさせるあの「口
裂け女」という怖い顔、卵から生まれて
きて乳で育たないは虫類仕様であれば、
あの顔、あり得ます。

は虫類のヘビにしても、乳を吸って大き
くなるのなら、ホッペもクチビルもある
のであんな怖い顔にはならないのになぁ
と思う。

クスリの副作用とワクチンの副反応

 

新型コロナウイルスのワクチン接種が
始まりました。

なるべく早く、多くの人に打ってもらっ
て、感染拡大が抑えられればいいと思い
ます。

たぶん皆さんが接種をためらっているの
は、接種に伴う副反応。

普通のクスリなら副作用と言うのですが
、ワクチンの場合、副反応と呼びます。

副作用というのは、まぁ、クスリが及ぼ
す作用のうち、治療目的でない時に出た
ヤツ。

例えば眠気トカ。

でもワクチンの場合は、それ自体カラダ
に作用を示すものじゃあありません。

だって、ワクチンに対してカラダの方が
反応するんですから。

この場合、反応っていうのは免疫をつけ
ること。

免疫をつけるためには、一定の免疫反応
が起こることが必要。

例えば、接種部位が赤くなったり、ちょ
っと腫れたり、痛みや熱をもったりする
のは免疫反応が起こっている証拠。

だから、ある程度の反応は必ず起こりま
す。

むしろ無反応だと免疫がついてないんじ
ゃないの?と心配になる。

でもワクチンに対する反応が強すぎたり
、より有害な反応が出たりすることがご
く稀にあります。

これを副反応と呼んでいます。

まぁ、長引く痛み、かゆみ、じんましん
、発熱、アナフィラキシーショックなん
かがそう。

この中でもアナフィラキシーショックが
まぁ、一番怖いワケです。

何たって、意識喪失と呼吸困難がいっぺ
んにやってきますから。

「ゼロ」と「零」という言葉があって、
ゼロは「まったくない」、零は「わずか
ながらあるがほとんどない」という意味。

そう考えるなら、アナフィラキシーショ
ックは、零でアル。

ブログ一覧