BSのチャンネルをいじっていると、つい
ヨーロッパや日本のお寺のお話に目が留
まります。
子どもの頃は近所のお寺の境内でかくれ
んぼとかカン蹴りとかを日が暮れるまで
やっていましたけど、そこは別世界。
シーンとしてて、何か動かない狛イヌと
か石碑、ご先祖様たちが沈黙を守ってい
る。
うるさい親も先生も近所の人もいないし
・・・。
お寺なら、中世ヨーロッパの教会と日本
のお寺さんって、雰囲気がそっくりだと
思う。
特にチェコあたりの古い教会の風景が
映ると、何か日本のお寺のような感じが
します。
なんでそんな感じを受けるのだろうか。
いろんなことがありますが、一つは香を
使っているから。
鼻です。
それから、教会の鐘の音や、釣鐘の音も
使っている。
まぁ、耳です。
そして全体的に暗くて光が部分的に差す
ようになっている。
目です。
外から受ける刺激を全部上手に使って
います。
そして大伽藍(寺の大きな建物のコト)。
ああいうのをセットにするといいみたい。
結局、人は持っているモノ、それを上手
に引き出すというか、そういう装置にな
っている。
現実の世の中があって、もう一つ、それ
からちょっと離れた世界があるというこ
と。
だけどそういう世界に簡単に入れるよう
に大きな装置をつくる。
そうすると、その中に安心して浸れる
ノダ。