この前、上唇の話をしたので、ついでに
赤い唇の話をします。
これは解剖の先生が言ってた話です。
「赤い唇」って、ヒトの特徴です。
他の動物には見られません。
サルでも赤い唇は持っていません。
だから、赤い唇は進化の過程でできたの
ではないことになる。
なぜ「赤い」かというと、そこは表皮、
まぁ皮ふの一番表面の部分の性質が粘膜
に近くなって、表皮の下の血管の色が透
けて見えるから。
そう思えば、赤いのは唇だけではありま
せん。
口の中の粘膜を見たら、全部が赤い。
要するに、赤い唇は消化管の粘膜に続く
上皮が顔の表面にできただけのことです。
「口の中」にあるはずのものが「口の外
」に顔を出したので、目立ってしょうが
ないのです。
まぁ、他の動物なら「口の中」のものは
ちゃんと「口の中」にしまってあるだけ
の話。
毎朝ヒゲを剃ってても、唇にヒゲが生え
たのを見たことがないし、口の中にも
ヒゲはありません。
やはり唇は口の中の消化管からの延長で
、それが外に出ただけのものだと思う。