「空気」や「匂い」に従っているんデス。

「空気」が決める

 

新渡戸稲造という人がいます。
以前、五千円札の表紙になった人です。

新渡戸が昔ベルギーで、「日本では学校
で宗教教育をしていない」と言ったら、
それを聞いた学者が驚いて、「宗教なし
でどうやって道徳教育をやるんだ!」と
言われたらしい。

そのことが「武士道」という本に書いて
アル。

で、彼、「自分の善悪を決めているのは
何となく決まっているもの」だと気づき
、改めて何を基準にして定まるのかと問
われてしまうと、答えることができませ
んでした。

日本では昔から「空気」が決めていたか
らです。

ある日、自分の道徳に基礎になっている
のは「武士道」じゃねぇの?と気づいた。

武士道を成文化した文書は存在しません。

武士道が武士階級から平民たちに持ち込
まれ、やがて国民の道徳になった時、
今度は「大和魂」と呼ばれるようになり
ました。

「大和魂」なんてものも存在しなくて、
「コレ何よ?」と聞かれても誰も答えら
れんです。

「匂い」なんですから。
「空気」なんですから。

ワレワレ、空気とか匂いとかに従ってい
るんデス。

きっと日本の国って、四大文明からかな
り遅れて、何となく出来上がって、そし
てそこから遠い場所にあって、時々中国
とか朝鮮とか台湾あたりから何かイイ物
が入ってきて、でも島国だからそれが外
にエイキョウすることもなくて、グダグ
ダ鍋の中で煮てたら、何か独特な変なも
のが出来上がっちゃった。

「うちはそういう国なんだから、それで
ええねん」と、昔からみんなそれに従っ
てきたのかなぁと思います。

 

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