今年はコロナ禍で中止になりました
けど、「七帝戦」というのがあります。
旧帝大の一番の特権は、七帝戦に出られ
る可能性があるというコト。
七帝戦って、7つの旧帝国大学の全体育
会系クラブによる対抗戦。
毎年6~9月にかけて開かれ、主管大学
は毎回持ち回り。
北大→九大→阪大→京大→東大→東北大
→名大→北大・・・の順にローテーショ
ンする。
7年間大学に在籍したら、全国にすべて
行けます。
ワタクシの所属していたH大の公認卓球
部は、全学、医、歯、水産学部の計4つ
あって、そのうち七帝戦に出れるのは
全学卓球部ダケ。
全学のレベルは道内の大学リーグでは
1部の下位あたり。
ワタクシは辺境の歯学部卓球部だったの
で、指をくわえて見ていました。
この七帝戦、お勉強ができる国立大学の
お遊びと侮ることなかれ。
大学の大会では高校時代にインターハイ
で活躍していた強豪選手たちとも対戦す
るため、はるか格上の相手にも勝てるよ
うに必死で練習するんデス。
東京6大学リーグで連敗記録ばかりが
報道される東大野球部も、七帝戦での
試合を見れば、しっかりと練習をこなし
真剣に野球に取り組んでいることがワカ
ル。
6大学リーグは、相手がプロ予備軍な
連中ばかり。
東大野球部は決して弱くはありません。
ところで、「七帝柔道」という、七帝戦
に限る名物の柔道があります。
これは、「待て」がなく、寝技中心の
ルール。
大学へ入学する柔道部員は初心者が多く
、寝技なら短期間で技術の向上が望めま
す。
ところが、立ち技は才能・経験に左右さ
れる。
寝技中心の七帝柔道では、番狂わせが
よく起こります。
七帝戦を観ていたら、そこには、まじめ
なやつも、面白いヤツも、頭の良いヤツ
も、アホなヤツも、本当に個性的で多様
な連中が勢ぞろいしています。
もう60回くらいの歴史があって、優勝
回数は京大・東北大が15回、東大7回、
北大は3回。
運が良ければ大学4~6年の間、主管校
にあたり、地元で七帝戦が楽しめます。
ふだんは全学って同じH大内にあるので
すが、練習も別々にしているので、別々
の大学って感じ。
でも七帝戦ともなればうちの代表なの
で、全力で応援していました。