2020年 8月 の投稿一覧

ヒトは歯を磨くために生きているワケじゃあありません。

聞いた話です。

「毎食後直ちに20分は歯を磨きなさい」
とある歯科医の先生に指導されて、それ
が気持ちの上で大きな負担になっている
OLの方がいらっしゃいました。

それを聞いた別の歯医者の先生、
「そんなに大変なら、20分も磨く必要
はありません。現在のあなたの生活状態
や口の中の状況を見れば、1回1回、
5分ほどで大丈夫ですよ」。

それを聞いたOLさん、いかにもホッと
されて、ストレス解消。

ムシ歯や歯周病を予防するのにいくら有
効だとしても、楽しいはずの生活に苦痛
を与えるだけの予防なら意味ありません。

昔ワタクシが新人の頃、医局の先輩と雑
談している時、彼がこんなことを言って
いました。

「人はみんなそれぞれ生活背景が違うん
だよ。第一、無理したら続かない。それ
に、何たってヒトは歯を磨くために生き
ているワケじゃあないからねぇ」

「失礼します。検温器で体温を測らせて下さい。」

検温するスタッフ

 

まるやまファミリー歯科では、受付で
来院される患者さんに検温を実施して
います。

非接触型なので、検温器を3~4センチ
患者さんのおデコに近づけて「ピッ」と
押すダケ。

すると0.5秒後に数値が出てきます。
国の基準では37.5度以上だと・・・。

でももし外気温が38度位あって、その
まま歯科医院に入ってきて皮フ温度の
高い状態で測ると、38度の数値が出て
くることもあります。

キカイによってもクセがあるし、帽子、
カミの毛、検温器の向ける方向によって
も誤差が出ることもある。

だから、あくまでも目安の数値。

検温器は赤外線を感知して数値化する
ツールです。

例えば、熱くなったアイロンの表面に手
を近づけると、温かいと感じます。

これは、アイロン表面から出ている赤外
線をワレワレのヒフのセンサーが感じ取
ってくれるから。

でもヒトのヒフには欠点?があって、
それは、物体の温度が低くなると物体の
出している赤外線を感知することができ
ないということ。

検温器はその赤外線を感知してくれます。

ところで、生物の中には高感度センサー
を持つモノがいます。

それがガラガラヘビ。

真っ暗の中でも、獲物が放射するごくわ
ずかの赤外線をも感知して捕獲する。
生きるために身に着けた必殺技。

今思いついたのですが、京都妖怪地図で
若いお茶の先生の姿をした800年前に
生まれた化け物の妖怪のおデコに検温器
で「ピッ!」と測ったら、どんな数値が
出てくるだろうか。

試しに空気に向かって「ピッ!」と押し
てみた。

うちの検温器では「Lo(Lowのこと?)
」の表示が出た。

学校歯科検診・猛暑でここ「シカ」ない。

溝で涼をとるシカ

 

先日、歯科検診に行ってきました。

よりによって、今年最高気温の34度。
朝からずっと暑い。

マスクとフェイスシールドを持って
いきました。

検診場所は、一番日当たりのいい保健室。

先生方が気を遣ってくれて、大型扇風機
2台を最初から最後までフル回転。

子どもたちもマスクをし、ソーシャル
ディスタンスをとる。

ホントに暑い。

本来、涼しい6月の検診予定だったのが
新型コロナ禍で8月のお盆過ぎにずれ込
んだのデス。

ところで、同じ日、ニュースを見ていた
ら、奈良公園?県庁?の道路の日陰で涼
を求めて多くのシカたちが日陰の溝にこ
っそり集合して休憩する光景が見られま
した(写真)。

暑いけど、涼しげ。

奈良はこの日の最高気温が37.9度。
さすが本州だ。

みんなが入っているってことは、ここが
一番涼しいんでしょうね。

それにクルマも来ないし、とりあえず
安全。

動物はこういう時、本能で命を守るの
デス。

まぁ、これだけ暑いと「シカ」たがない。
「シカ」し、果たしてそこが本当に涼し
いのか、溝に入っている「シカシカ」わ
かりません。
猛暑でここ「シカ」ないのだ。

お盆のお墓参りといえば・・・。

円山墓地

 

まるやまファミリー歯科は、明日から
3日間ほどお盆休みに入らせていただき
ます。

お盆といえばお墓参りが定番。
今年はコロナの影響で少ないカモ。

お盆には死者が戻ってくることになって
います。

死者はもはやこの世に戻ってくることが
ないから、戻ってくる日をわざわざ作る
のかもしれません。

火葬だから完全にあっちの世界へ行った
ことになる。

ヨーロッパのような埋葬なら、まだ足が
残っているから戻ってくるかもしれませ
ん。

ところで、お墓に葬られている全員が
生き返って人生を語ったら、何というだ
ろか。

昭和の前半に亡くなった人は、ひどい時
代だったよと言うだろうし、明治~大正
身分制度に亡くなった人は、身分制度も
なくなったし自由でいいなぁと言うかも
しれません。

みんなが逝った後、世界中で新型コロナ
ウイルスが流行って大変な時代になった
ことなんか、誰も知る由もありません。

昼間のお墓は人も少なくて、涼しくて
静かでいい。

お墓が怖いというのはどうも日本人の
常識らしい。

日本ならユウレイ、ヨーロッパなら吸血
鬼が出る。

ワタクシ、学生時代に授業で人体の解剖
実習をしたことがありました。

実は、実際の死体よりも、話や映画に
登場する化け物の方がはるかに怖い。

死体は動かないし、何もしなかったら
昨日も今日も同じです。

ホラー映画ならできるだけ観客を怖がら
せるように作られていますから、そっち
の方が怖くてゾクッとする。

「出るぞ、出るぞ」と思われている墓場
や解剖の実習室や慰安室で出ずに、出な
いと思われているところから突然出る方
がずっと怖い。

ところで、葬式は仏教で、坊さんにお世
話になるのですが、お墓は仏教ではあり
ません。

仏教は輪廻転生だから、死んだら「あっ
」という間に別な生き物に生まれ変わっ
てしまう。

だから墓はいりません。

事実、同じ仏教国のラオスやブータンに
は墓はないのです。

で、どちらかといえば墓は儒教。
ご先祖様や目上の人を奉らなければなり
ませんからね。

墓をつくるのは、人類でいう新人。
まぁ、現代人の特徴です。

他の動物たちはお墓をつくったりしませ
ん。
実用性も何もないですから。

他の動物たちは生きるために必要でない
ものには関心も示さないし、そんな無駄
なモノを造ったりはしないのです。

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