ある日突然やってきて、ある日突然去っていった。


「目のカメラ」でカシャカシャと
撮影したけれど・・・

 

内田樹さんって、日本の思想家です。

ある日突然、特殊な能力がやってきて、
ある日突然去っていった話をしていま
した。

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ある日、気がついたら、文字や図表を
図像として、まるで写真を撮るように
記憶できるようになっていた。

教科書や参考書をじっと見つめて、
カシャカシャと『目のカメラで撮影』
すると、そのページが視覚像として
記憶される。

読んだ記憶のない世界史の教科書の
欄外の注や、数字まで出てきちゃうん
ですから。

「これはしめた!」もう受験勉強なんか
全然する必要がない。

アルバムをめくればいいワケですから。

もうそれからは、勉強らしい勉強もしな
いで、口笛を吹きながら高校受験に臨ん
で、当然のように合格した。

そうして高校に入って最初の中間試験が
6月にあった。

もちろん勉強なんか全然していない。
授業は聞いていましたけど。

予習も復習もしないで、ただ教科書を
開き、試験のハンイのページをカシャ、
カシャと撮影して、「よっしゃ!これで
全部頭に入った」と意気揚々と教室に
入った。

試験問題が配られたので、「ではアルバ
ムをば・・・」とめくろうとしたら、
・・・・・何も写っていなかった。

ある日突然やってきて、ある日突然
去っていってしまったのです。

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まぁ、中3の受験のストレスでかなり
心理的に危ない状況の時に、その能力が
ポンと出てきて、「もう大丈夫」となっ
たら、その能力はスッと消えていった、
というコトです。

頭の中のことはよくわからぬものです。

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