ふと思い出したことがあります。
昔、中学生の頃、「2AひくAは2だ。」
と言ってきかない同級生がいました。
「2A-A=2だ」という。
確かにそう。
文字通り2AからAを取ると2が残る。
がしかし、これは間違っているよと説明
するために「お前の言うことは国語とし
ては正しいよ。でも数学としては間違っ
ている」とやらなければなりません。
「『2AからAを引いたら2だ』という
のは、その子の論理(ヘリクツ?)だか
ら、それを壊して別な約束事で数学はで
きているんだよ。その約束事に従わない
とね」
「そんな約束事、誰が決めたんだよ。オ
レは受け入れないね」
「その約束事を受け入れないと、数学は
永遠にできないよ」
確か、こんなことを言った覚えがありま
す。
その後彼はどうなったか知りませんが、
今度は聞かれる立場の親になって、子ど
もに「2AひくAは2じゃないの?」と
聞かれたら、何て答えるだろう。