フランスの有名な外科医で、アンブロ
ワーズ・パレという人がいるのですが、
その人、「手術は私がするけれども、癒
すのは神だ」と言いました。
悪いところを手術したあと治っていく
のは、患者さんのカラダの勝手だという
こと。
病気がひとりでに治るという説明をすれ
ば、「なんだ」と言われるかもしれませ
んが、生きものがシステムだと考えれば
当然なのデス。
結核の患者さんに抗生物質を投与すれば
患者さんのカラダの中の菌は増えなくな
ります。
抗生物質がやるのはまぁ、そこまで。
あとはカラダというシステムが健康状態
に引き戻してくれるのです。
大学ではそう教わりました。
野生の動物も、具合が悪くなったら薄暗
い静かなところへ行ってじっとして、体
調がよくなったら出てくるといいます。
だから、昔から具合悪くなったら母さん
やバアさんに「おとなしくして、しっか
り食べて、早く寝なさい」と言われたの
は、理にかなっています。