ジャムや砂糖漬けなど、砂糖を大量に使って煮ると、モノは腐りにくくなります。
食べ物が腐るのは、腐敗菌が大量に繁殖するから。
腐敗菌が生きていくためには、水が必要。
腐敗菌が利用できるのは、食品の中を自由に動き回っている水だけ。
砂糖の主成分のショ糖は、水と簡単に結びつく性質があって、そのショ糖と結びついてしまった水は、食品中を自由に動き回れないので、もっともっと腐りにくくなる。
塩漬けはしくみがちょっと違っています。
野菜や肉を生のまま塩漬けにしても腐敗が防げます。
これは、食品中の塩分濃度が高くなると、「青葉に塩」と同じように、浸透圧の関係で腐敗菌の細胞膜から水が絞り出されて、腐敗菌が繁殖できなくなるから。
じゃあ、じゃあ、歯磨きを塩でしたらどう?という話になりますが、理屈では試験管の中で細菌と塩を入れると、細菌の細胞膜から水が絞り出されて、細菌は繁殖できなくなります。
でも口の中は唾や浸出液やなんだかんだで水分が大量にあります。
少々の塩じゃ効果がないと考えてみたのですが、どうでしょう。
それよりも単純に歯ブラシの毛先で細菌を外へかき出した方が早いと思うのですが・・・。