好きなものを目の前に出して、嫌いなものを引っ込める。

歯医者を長くやっていると、いろんな患者さんが来られます。

歯がやっと生えてきた赤ちゃんから、歯がほとんどない100歳に近い方まで。

で、初めて歯医者さんにかかる子どもは、お母さんの胸の中で「何されるんだろう」とちょっとドキドキ。

表情を見ればわかります。

最初がカンジンなので、いろいろ気を配ります。

アンパンマンのDVDやB.G.Mで楽しい雰囲気をつくったり、トレーの上にある子どもの嫌いそうなものは引っ込めたり。

そして、お母さんと仲良くなったり。

ほんのチョットしたことでいいのです。

以前読んだ本に、気配りについてこんなことが書いてありました。

「あなたがお好きなワインを用意しておきました」とか、「あの方のことをあまりお好きではないようなので、今日はお呼びしませんでした」という風に、好きなものを目の前に出して嫌いなものは引っ込めるというのが、相手の心を開かせるコツなのだと。

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