イソップ寓話に「木こりとオノ」の話があります。
簡単に言えば、正直者の木こりが金のオノ、銀のオノを神様からいただき、欲張り木こりはウソをついたため自分のオノを失ったというお話。
「正直で誠実で一生ケンメイ」の人は、社会という神様から育てられ、やがてごほうびをもらえ、さらに成長していきます。
一方、「正直者が損する」という考えの人は社会から育てられることも少ないうえに、ごほうびをいただいたこともなく、不平不満だらけの人間になっていきます。
本人や親の力には限りがありますから、さらに大きく豊かに育つには、まわりから育てていただくしかありません。
世間という神様は人を観察して、金のオノや銀のオノをあげたがっているのデス。
どうやら、イソップのいたギリシア時代には、それにふさわしい人はあまりいなかったようです。