今日は、歯じゃなくてクチバシの話です。
コンドルって、南アメリカのアンデス山脈に生息しています。
ラテンアメリカの民謡音楽に「コンドルは飛んでいく」ってのがありますが、何となくもの悲しくて雄大な大空を想像してしまいます。
実はこの鳥、フツウの鳥とはチョット違います。
コンドルはフツウの鳥と同じように上空から獲物を探すのですが、探しているのは生きている獲物じゃなくて、大型動物の死体。
ウシやシカです。
あの、厚くてカギ状に曲がったクチバシは、獲物の皮を引き裂き、肉を引きちぎるのに適しています。
そしておもしろいのが、頭と首には羽毛が生えていません。
これは、大型動物に頭を突っ込んで肉を食べる際、血が羽毛に染み込むのを防ぐため。
まぁ、衛生状態を保ったり、血の臭いを他の動物に気づかせないため。
コンドルは生き物と戦って狩りをする道を捨てて、生き残るために死体を食べる道を選んだのデス。