家畜の取り引き

ワタクシ歯医者ですが、もし動物病院の先生なら、こんなブログを書きます。

ある寒い冬に、ウシやウマや犬が人間の暖かい家に入れてもらって、食事もごちそうになって、その代わりに人間はチョットだけ彼らの寿命をもらうという話があります。

これは、イソップ童話のウシや犬が家畜になったお話。

ニワトリはもともと地面を突っつきたがるし、牛は草を食べたがる。

今ではウシもニワトリも、人間の助けがなければどちらも満足に生きられません。

家畜の中には、イヌやネコのように、飼い慣らされることを自らエラんだ動物もいます。

人間にまとわりついて作物を失敬したり、食べ残しをあさったりした方が、生き延びるには好都なのです。

よって、取り引き成立。

文書に記されたわけでも約束がなされたわけでもありませんが、双方の了解のもとに関係が始まったのです。

人間は動物たちを守り、エサをあたえるようになり、動物たちはお返しにシッポを振ったり、乳や卵や肉を提供するようになった。

その瞬間、人間になついた動物たちは、神様に与えられた武器で身を守る能力を失ったのです。

動物側からみれば、人間との取り引きは今のところ大成功。

なんたって、野生の原種は絶滅寸前ですから。

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